帰り道2 ページ5
狭霧山で訓練をしていた頃からよく利用している定食屋さんのメニューに、美味しい鮭大根があった。
それを目当てにしていたのだが___
冨岡「....定休日」
A「......ですね」
チーン
もうすっかり日は暮れて、空はまるで墨を溶かしたように黒い。
心做しか風も冷たく、民家の少ないこの辺りはちょっと怖い。
A「残念だけどまた今度かな」
義勇さんは夜空を見上げて、しばらく考え込む素振りをみせた。
まばらに光る星が綺麗な夜だ。
冨岡「...泊まっていくか?」
A「え、でも...」
突然の誘いに、どぎまぎした。
みつりちゃんや伊黒さん達に、お泊まりを咎められた事を思い出して気が引けた。
冨岡「嫌ならいい。家まで送る」
A「!?...でも私の家遠いし」
冨岡「1人で帰らせたくない」
A「.....///」
かーーー、と
耳と頬っぺが熱くなるのを感じた。
なんだ、この感じ。
A「わ、わかった。じゃあ泊まる...」
義勇さんは木造のあばら家(こんな風に呼んだら本人に殴られる気がする)に1人で住んでいる。
狭霧山の麓からしばらく歩いたところだ。
近くを流れている川でたまに鮭が取れるそうで、よく義勇さんお手製の鮭大根を作ってもらったものだ。
冨岡「...(鮭大根の)作り置きがある(気がする)」
A「え、本当?食べたい!」
冨岡「早く帰ろう」
私たちは早足で歩き始めた。
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ぱくいしこ(プロフ) - さちほさん» ありがとうございます!!!続編そろそろ、明日くらいに出しますので、そちらも宜しくおねげします!!!(T ^ T) (2019年12月21日 14時) (レス) id: b7bc820701 (このIDを非表示/違反報告)
さちほ - とても感動しました…!!ぜひぜひ続編を!!!!!待ってます!!!(初コメ失礼しました<(_ _)>) (2019年12月19日 0時) (レス) id: f2ed4fa8a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくいしこ(プロフ) - 陽向さん» 嬉しいです(号泣)ありがとうございます!続編楽しみにしてて下さい頑張りマッス!! (2019年12月19日 0時) (レス) id: b7bc820701 (このIDを非表示/違反報告)
陽向 - 絵がかわいい!!何かほっこりしました。この作品すごく好きです!これからも頑張って下さい! (2019年12月18日 18時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくいしこ(プロフ) - ハミイさん» 絵まで褒めてくれて嬉しいです(血涙)。かまぼこ権八郎も描こうかなーウヘヘ(^O^) (2019年12月17日 10時) (レス) id: b7bc820701 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱくいしこ | 作成日時:2019年12月8日 22時