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黒い家 ページ11

宇髄「着いたぜ」

A「.......ムニャムニャ」

宇髄「おい」

A「.......ウニャウニャ」

宇髄「起きろって!!」

A「.......モニャモニャ」

宇髄「(....仕方ない)」




宇髄「音の呼吸.....伍のか」

A「はい!おはようございます!皆さんおはようございます!宇髄さんおはようございます!」

宇髄「よし、行くか」

A「はい!どこへでも!」


自らの危険予知能力に感謝するAであった。









A「通報があったのはこの辺りですよね」

宇髄「随分不気味なところだな」


街灯がカチカチと点滅を繰り返す路地。

かなり開けた場所だが人通りは無い。

ぼろぼろの、空き家であろう家が数軒。


宇髄「気配が無えな...」


晩餐会は既に始まっている時間だ。

正直もう帰りたい。怖いし。


A「あれ?あんな所にお婆さんが」

宇髄「こんな時間にか?って...おい!」

A「おばあさーーん!」


こんな時間に1人、夜道をお婆さんが歩いてたら危ない。

そう思ってすぐ駆け寄った。

お婆さんはわなわなと震えていた。


A「(何かに怯えている...?)」


老婆「鬼だよ......そこに鬼がいるんだよ」


お婆さんは震える手で、3軒ほど先の家を指さした。

今にも崩れそうな黒い家である。


宇髄「勝手に行動すんな!Aになんかあったら俺あいつらに斬首されるって」

A「ご、ごめん」

宇髄「さっさと片付けて早く帰ろうぜ」


宇髄さんはニカッと笑って私の頭を撫でた。

本当に頼もしい人だ。


宇髄「婆さん、あの家だな?」

老婆「そうだよ。私は見たんだ...黒い影が這いずり回っているのを」

A「黒い影....」

老婆「夜な夜な物音がするから、みんな怖がってこの道を通らなくなったんだよ」

宇髄「だからこんなに地味で静かなんだなあ。婆さんはなんでここを通ってんだ?」

老婆「亡くなった爺さんの墓参りには、この道を通らないといけなくてね...」


ただでさえ小柄なお婆さんが、少し悲しそうに肩を落とした。





______守らなければ。


A「お婆さん、悪い鬼は私達が必ずやっつけるからね!」

宇髄「婆さんはここで待ってな!」

老婆「ありがとう....剣士さん達」


黒い家はまるで私と宇髄さんを迎え入れるかのように、不気味に建っている。

久々の任務に足がすくんだけれど、私達がやらずに誰がやる。


宇髄「行くぜ」

A「.......うん」


私達は刀の柄を強く握った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 ,   
作品ジャンル:アニメ
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ぱくいしこ(プロフ) - さちほさん» ありがとうございます!!!続編そろそろ、明日くらいに出しますので、そちらも宜しくおねげします!!!(T ^ T) (2019年12月21日 14時) (レス) id: b7bc820701 (このIDを非表示/違反報告)
さちほ - とても感動しました…!!ぜひぜひ続編を!!!!!待ってます!!!(初コメ失礼しました<(_ _)>) (2019年12月19日 0時) (レス) id: f2ed4fa8a3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくいしこ(プロフ) - 陽向さん» 嬉しいです(号泣)ありがとうございます!続編楽しみにしてて下さい頑張りマッス!! (2019年12月19日 0時) (レス) id: b7bc820701 (このIDを非表示/違反報告)
陽向 - 絵がかわいい!!何かほっこりしました。この作品すごく好きです!これからも頑張って下さい! (2019年12月18日 18時) (レス) id: 2a559184c7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱくいしこ(プロフ) - ハミイさん» 絵まで褒めてくれて嬉しいです(血涙)。かまぼこ権八郎も描こうかなーウヘヘ(^O^) (2019年12月17日 10時) (レス) id: b7bc820701 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぱくいしこ | 作成日時:2019年12月8日 22時

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