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私の話を聞きながら
気づけば莉子も涙を流していた
莉子「ごめんね、A。
私、今まで何も気づけなくて」
別に莉子が謝ることでもなんでもないのに
ダメだな、私
しっかりしないと
「こっちこそ、ごめん、、、
急に泣いてびっくりするよね」
とは言っても止まらない涙
莉子「Aのことだから我慢してきたんでしょ?今まで
しっかりしなきゃって強がって、堪えてきたんでしょ?
いいんだよ、私の前では。
我慢しないで、、、」
その言葉でまた涙が溢れる
それくらい私は追い込まれていた
「どうしてなんだろう?
どうして、風磨が、、、
あんなにまっすぐで頑張ってるのに、どうして、、、」
言葉にならない悲しみがどんどんと溢れてくる
「これから先何十年と
ずっと一緒にいたいよ、、、
ずっとそばにいてほしいよ、、、」
泣き続ける私を莉子は静かに慰めてくれた
風磨をいつか喪うかもしれないという
この恐怖を吐き出す場所が欲しかった
風磨といる時間が楽しければ楽しいほど
幸せであればあるほど
その先の未来が怖くなる
明日も、風磨のこの笑顔が見れるのだろうか?って
疑ってしまう
今日が一生続けばいい
未来なんて来ないで
お願いだから、、、
私から風磨を奪わないで、、、
ずっと風磨のそばにいさせて、、、
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紫陽花(プロフ) - マロさん» マロさん、ファンだなんて嬉しいお言葉本当にありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります! (2018年11月21日 0時) (レス) id: 3af6288758 (このIDを非表示/違反報告)
マロ - キミ屋根からのファンです!今回もとても面白いです、応援してます! (2018年11月20日 14時) (レス) id: dab965d331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年11月5日 8時