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風磨side
声をかけると驚いたような嬉しそうに目を丸くして
でも、Aはどこか切なそうな瞳をしていた
俺はお前とそんな関係になるつもりはない
キスは酔って魔が差しただけ
もう会いにくるな
どれほど辛辣な言葉をAに投げかけただろう
もちろん目を合わせてそんなことを言う勇気は俺にはなくて
顔を見られないようにAに背を向けて
揺らぐ気持ちを必死に押さえつけながら
嘘の言葉を並べてAを傷つけた
Aの声が震えてるのも、泣いてるのも全部わかってた
それでも俺はもうAに何もしてやれない
最低なやつだって見損なって俺のことなんか忘れろ
それがAに俺が今できる唯一のこと
「こんなの、、、
私の知ってる風磨じゃないっ!」
Aがそう叫んで立ち去っていく足音が聞こえた
自分が望んだ結果なのに涙で視界が滲んだ
去っていく後ろ姿に何度もごめんと心の中で呟いた
そしたら次の瞬間、
激しい目眩がしてそのまま意識を失った
何でこんな時に、、、
そう思った時にはもう遅かった
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紫陽花(プロフ) - マロさん» マロさん、ファンだなんて嬉しいお言葉本当にありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります! (2018年11月21日 0時) (レス) id: 3af6288758 (このIDを非表示/違反報告)
マロ - キミ屋根からのファンです!今回もとても面白いです、応援してます! (2018年11月20日 14時) (レス) id: dab965d331 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年11月5日 8時