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次の日目が覚めると見慣れない天井が視界に入って驚いた
起き上がって部屋を見回して、ようやくここが風磨の家だったことを思い出す
私、昨日酔っ払ってそのまま寝ちゃったはずなのに
なんでベッドにいるの?
もしかして、風磨が運んでくれた?
ふかふかなベッドの上、ちゃんと布団もかけられて
おかげでぐっすりと眠ってしまった
私がベッドを占領してしまったせいで
一晩風磨にはソファーで寝かせてしまったと思うと申し訳なさしかない
とりあえず午後からまた出勤しなきゃいけないから
一旦家に帰ってシャワーを浴びたい
ソファーの横に置いたままの荷物を取って
風磨を起こさないように静かに出て行こうとすると
風磨「もう帰るの?」
後ろから聞こえた声
「ごめん、起こしちゃった?」
風磨「いや、全然。
どうせそろそろ起きるつもりだったし」
と言いながら目をこすり起き上がってきた
「昨日は色々ありがとう。また会おう」
風磨「おう、仕事頑張れよ」
「風磨もね!
じゃ、お邪魔しました〜」
そう言って風磨の部屋を出た
外の空気を吸うと一気に現実に引き戻される
まるでシンデレラの魔法が解けたみたいな
私にとって風磨といる時間は特別で楽しくて、幸せな時間
それが終わって、今から仕事だと思うと憂鬱で仕方がない
でも、いっか
またすぐに会えるんだし
そう前向きに捉えて朝の空気を吸いながら家に帰った
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年10月14日 18時