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風磨は明日は仕事がないらしく、結構羽を伸ばして酒を飲んでいた
それにつられて私もお酒が進む
バルってただでさえ、カクテルとかが美味しいから飲みすぎてしまう
風磨「あ、そうだ」
何かを思い出したようにカバンの中から取り出したのは1枚の封筒で
風磨「この前の写真。」
そのまま封筒を渡されてゆっくりと取り出す
結構な枚数の厚さだった
"すごくいい表情してたから"
撮り終わった時に風磨がそう言っていたのを思い出してなぜかドキドキした
「え?、、、」
言葉を失った
そこにはまるで自分ではないかのようにキラキラと輝いている自分がいたから
風磨「綺麗でしょ?その写真」
風磨が満足げに笑う
「私がこんな風に笑ってる写真初めてかもしれない、、、」
壮大な噴水の効果でも美しい夕焼けの効果でもない
風磨の技術が素晴らしいんだ
カメラをまっすぐ見据えてる写真も
少し視線を外しているものも
目を細めて満面の笑みで笑っているのも
全部全部生きていて、その力強さが伝わってくる
そんな写真たちだった
「ありがとう」
風磨「え?」
「こんなに綺麗に撮ってくれて、ありがとう。」
風磨「モデルが良かったんだよ」
素直に褒めて、風磨を喜ばせたかったのに、
逆に褒められて、こっちが照れてしまった
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年10月14日 18時