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ゆっくりと振り返ったその男に
開口1番にバカと言われて、呆然とした
ていうか、日本人?
それより、いきなりバカって何この人?
「いきなりバカって失礼じゃないですか?」
「は?バカにバカつって何が悪いんだよ!
だいたいな、ニューヨークでこんな夜遅い時間に女1人で裏路地歩くなんてな、襲ってくださいとでも言ってるようなもんなんだよ!」
まくし立てるように言われてなんだか腹が立ってこっちも言い返してやる
「そんなの、知らなかったし、、、
初めてニューヨークに来たし、もともと1人なんだから仕方ないでしょ!」
「お前1人でこんなとこに何しに来たの?」
目を丸くしてその人は聞いてくる
「あんたに、関係ないでしょ!
助けてくれてどうもありがとうございました!」
「気持ちこもってねぇの、、、
じゃあ俺もう行くからな!今度こそ気をつけろよ!」
偉そうに言うとまたその人はズカズカと歩いて行ってしまった
なんなのあの人、助けてくれたからいい人かと思ったけど勘違いだったみたい
変な人には襲われるし
助けてくれた人も変だし
ニューヨークってなんなの?
こんなに怖い国ってわかってたら最初から来ないわっ!
イライラしながら身なりを整えて落ちてたバッグを拾うと
私はそこで恐ろしいことに気づいた
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作者名:紫陽花 | 作成日時:2018年10月14日 18時