【鬼滅の刃】どうも、鬼殺隊で縫製係やってます。其の弐

肆拾捌話 ページ3

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『あっれ〜裁縫箱……お、あったあった、ってありゃ？』







裁縫箱を見つけると同時に直しかけと思われる袴も出てきた


ついでだしやっておこう







『……なんか手馴れてるな私……』







あんまり裁縫は好きじゃない


けど師範に一回やってもらったら直した後の方が酷かったから自分でやってるだけで……


でも今日はすいすいと流れるように針が進む







『終わった……いや、早くない？』







というかさっきから大切な何かを忘れている気がする


あとちょっと……あとちょっとで……







『……え？』







そこには鬼殺隊の服を着て帯刀した私が鏡に写っていた







『そうじゃん……何してるのよ私……』







煉獄さんは？炭治郎くんは？善逸くんは？伊之助くんは？


もしかしたら困ってるかもしれない


早く戻らなきゃ


どうすればあそこに戻れる……？






カチャリ





『…………日輪刀』







手が触れた先にあったのは腰に差してある刀



無意識だった


手が日輪刀に向けられ、自然と頚に刃を向けていた







「おーい、風呂だぞ……って何して！おま、その格好は……」







鏡越しに写る顔面蒼白した師範の姿







『ありがとうございました…師範……』







少しの間でも楽しかったですよ







「A！！！！！」







焦ってこちらに手を伸ばす師範


でもその手が伸びる前に私は自らの頚を斬っていた





最後に名前呼んでくれてありがとうございました。夢だとしても嬉しかったですよ。









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