【鬼滅の刃】どうも、鬼殺隊で縫製係やってます。其の弐

伍拾参話 ページ8

・









『ぇ……』







轟音とともに煙の中からみえたのは

上弦の参

と刻まれた目が嬉しそうにこちらを見ていた







『！炭治郎くん！香の呼吸＿＿』

「炎の呼吸 弐ノ型 昇り炎天」

『煉獄さん……』

「なぜ手負いの者から狙うのか理解できない」

「話の邪魔になると思った。俺とお前の」

「君と俺がなんの話をする？
初対面だが俺はすでに君のことが嫌いだ」

「そうか。俺も弱い人間が嫌いだ。弱者を見ると虫酸が走る」

「俺と君では物ごとの価値基準が違うようだ」

「そうか。では素晴らしい提案をしよう





お前も鬼にならないか？」

「ならない」







鬼の要求に即答した煉獄さん


彼の一言だけで少し安心してしまったが、油断は禁物


上弦の参だ


さっきの鬼の上


どんな攻撃を仕掛けてくるか分からない







「見ればわかるお前の強さ、柱だな？その闘気、練り上げられている。

至高の領域に近い。そこの女も強いがまだまだお前に劣る」

「俺は炎柱 煉獄杏寿郎だ」

「俺は猗窩座。杏寿郎、なぜお前が至高の領域に踏み入れないのか教えてやろう



人間だからだ。老いるからだ。死ぬからだ。



鬼になろう杏寿郎。そうすれば百年でも二百年でも鍛錬し続けられる。強くなれる」

「老いることも死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ。老いるからこそしぬからこそ、堪らなく愛おしく、尊いのだ。


強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない。この少年は弱くない侮辱するな。そしてこの少女も柱に近い強さを持っている。」







煉獄さん……







「何度でも言おう





君と俺とでは価値基準が違う
俺は如何なる理由があろうとも鬼にならない」

「そうか



＿＿＿＿術式展開 破壊殺・羅針＿＿＿＿




鬼にならないなら殺す」









・

伍拾肆話→←伍拾弐話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す