堕天使#izinym#微裏 ページ2
「全く、お前は学習しないな」
そう言われ体をベッドに沈められる。
「俺達を怒らせたらどうなるか身を以て理解させた筈だが」
身を以て…、
思い出したくもない記憶が鮮明に蘇ってくる。
「ははっ、顔が紅いぞ？思い出したか？」
「悪魔さんのせいでね」
そう悪態をついて顔を背ける。
「っや、ぁ！？」
視線の先にあったのは優しい天使の顔だった。
「ちょっとちょっと、悪魔さん抜け駆けは良くないですよ」
なんて彼は天使らしからぬ発言をしながら、俺と目が合うように立ち上がる。
普段は俺より一回りかそれ以上小さいのに、今目の前にいるソレは今までに感じたことのない威圧感を纏っていた。
「乾くん」
「っ、？」
これまでに一度も聞いたことのない低い声で名前を呼ばれ、思わず体に力が入ってしまう。
「緊張しないで？曲がりなりにも僕だって天使です、学業に支障の出ない範囲にしますよ」
「おい」
不意に背後から低く芯のある声が降ってきた。
「こいつは俺の物だ」
「はいそうですか、…それで？」
「だからお前は手出しすんなよ」
と彼が言った途端、顔に手を回され唇に柔らかいものが触れた。
「あ゙！！悪魔さん！！何やってるんですか〜！！！乾くんの初めては僕が良かったのに〜！！！」
え、俺今キスされてる？
噓嘘嘘初めてなんだけど初めてが自分の中の悪魔とか信じられない、初めてはあいつって決めてたのに…
「じゃあ良いです、僕はこっちのハジメテ貰うんで」
やめろやめろ、そっちはほんとにお婿に行けなくなっちゃうから
「僕がお嫁にもらってあげるから大丈夫ですよ」
初めは可愛いと思っていたその笑みも、今は恐ろしいものとしか感じられない。
「お前は自分の欲望に忠実すぎるんだよ、多少は我慢しろ」
もうどっちが天使か解らないな。
「っ…、も、やぁ…けんか、っしないでください…」
「っおい、お前が泣かせたんだぞどうにかしろ」
「どうにかするって、もう小さくないんだから分からないですよ！」
あたふたする二人を見ても溢れる涙は止まらない。
「っう、ぐ、えぅ…っごめんなさ、なきたく、ないのに、ぅ」
「乾くんは何も悪くないですよ！！！寧ろ僕らが謝るべきで…」
「ごめんなぁ泣かないでくれ、悪かったよ…あぁこういう時なんて言やいいんだ…」
「知らないですよそんな事！自分で考えてみてはどうでしょうか？」
「煽んなまたこいつが泣いちまうぞ」
「そうでした、大丈夫ですか乾くん〜」
こんな二人がいるから俺の人生は騒がしいし、面白い。
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鮗(プロフ) - かいさん» 本当にありがとうございます……！！！リクエストにお応えするのが遅くなってしまって申し訳ありませんでした🥲🥲🥲これからも是非ご贔屓に……🙇🏻🙇🏻🙇🏻 (2月25日 21時) (
レス) id: 0628c0c007 (このIDを非表示/違反報告)
かい - izkm読まさせていただきました！！本当に最高です…ありがとうございました！ (2月25日 20時) (レス) id: d6f759f36a (このIDを非表示/違反報告)
鮗(プロフ) - えぇ！！ありがとうございます〜〜🤭🤭か……神なんてそんなそんな……そう言って頂けて嬉しい限りです！ リクエスト承知致しました！更新が遅くなってしまうと思いますが気長にお待ちくださると幸いです🙇🏻💦 (12月19日 18時) (レス) id: aca44d5e40 (このIDを非表示/違反報告)
野桜 いちご - 初コメ失礼します！お話最高です！！貴方は実は神だったり…？リクエストしてもいいですか？ymmtさんがizwさんにイタズラして、そのまま襲われるって言うのをやって欲しいです。これからも応援しています！体調に気をつけて頑張ってください！！ (12月17日 12時) (レス) id: c3f43ac855 (このIDを非表示/違反報告)
鮗(プロフ) - ふぇるさん» こちらこそありがとうございました☺️☺️ この曲はりりあ。さんの『浮気されたけどまだ好きって曲。』です。お役に立てば幸いです🙇🏻 (12月6日 20時) (レス) id: aca44d5e40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鮗 | 作成日時：2023年7月31日 7時
