この先はずっと、花道*

5*Haru ページ8

波留「寝落ち！？」

『マジっすよ』

悠樹「Aらしいっちゃらしいな」

波留「もー、なにしてんのよあの子」





ハワイまできて、
ドレスアップして、
ホテルは良い部屋で、


なんで寝ちゃったのよー、私の娘は。



ムード台無しじゃない。






って、こんな母親もおかしいか。




ま、坂本には悪いことしたな。ちょっとピュアに育てすぎちゃったかしらね。

花にも少しお説教しとこうかしら。花も恋愛してない人だし。結婚いつするんだろ。








詠人「あ、浅香じゃん」

弥生「Aー！」

「やっぱり来てたんだ、でもなんで今？」

波留「まー、いろいろあんのよ。てかあんたね、」

詠人「ニューヨーク大雪でさ！ 雪合戦したんだけど本当寒くて」

波留「い・そ・う・ろー！ お前は黙って泳いでろ」







もう、タイミング逃しちゃったじゃん。



本当不器用っていうか、惜しいよね。
弥生もそれがあるから振り向いてくれないんだろう。本当に一途なところは認めるけど。









神様が空の上からこんな私たちを見て笑っているかのように、空はどんどん明るく、暑くなっていく。




暑くて、暑くて、泳ぎたくなる。


そして、目の前には、
大きな海がある。








波留「A、水着は？」

「え、持ってきてないよ」

波留「なにしてんのよ！ ミア、」

ミア「あるよ！ 超可愛いやつ」

「え……？ 」

波留「よし、みんなで泳ぐぞ」







坂本の目を見て照れちゃってるAの着替えはミアに任せて。


デレデレ鼻の下が伸びてる坂本の顔がおかしくて、悠樹と二人で笑ってる。あーホントおかしい。






カシャッ







悠樹が坂本の顔を一枚見事に撮ったところで、私たちも海へとレッツゴー。




やっぱり、寒いとこより、暖かいとこのがいい。

冬より、夏がいい。





だって、海で泳げるし、
甲子園あるしー、
野球いっぱいあるし。


着込んでるより、水着姿のがいいんでしょ？




やっぱりトコナツ、いいよね。

初恋*Kanato→←4*Hayato

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す