[ハイキュー]私の彼氏は美しい[歌い手]

17話 ページ19

ﾋﾟｰｰｯ

『勝った……』

3対3の結果、翔陽、飛雄、龍のチームのストレート勝ちだった。

田中「A、アイツらにあんな攻撃使えるって見抜いてあんな事言ったのか？！」

『流石にそんなわけないって……翔陽が打ちやすいトスを上げてって意味だよ。良い意味で裏切られたけど』

田中「裏切られた？」

『打ちやすいトスをあげるどころの話じゃないでしょあれ。翔陽に完全に合わせてるじゃん。なんて言ったらいいのかな、10+10になって欲しかったのが10×10になったみたいな』

横目で澤村さん達の方を見ると、翔陽と飛雄が入部届けを渡していた。

………ちょっと話そうかな。

『翔陽、ちょっといい？』









日向side

Aが体育館の外で話したいって言ってきたんだけど、何だろう………

『………飛雄のことなんだけどさ』

日向「影山がどうかしたの？」

『蛍と見に行ったあの決勝で、心に相当傷を負ってる』

[トスを上げた先に誰もいないっつうのは、心底怖ぇよ]

俺は影山の言葉をふと思い出した。

『私も出来る限り克服する為に色々したつもりだけど、やっぱり私じゃ無理なんだよ』

どういう事だ………？

『翔陽があの試合みたいにならずに影山とコンビでいて………必ずトスを打つ相手がいるって分かってれば、立ち直れるんじゃないかって』

日向「！」

『だから、その、仲良くしろってわけじゃないけど、翔陽………』

Aがその先を言いかけた瞬間

坂田「うわっ、ちょ……」

ﾄﾞｻｧｯ

日向「…………え？」

何故かAの友達らしい4人と影山、月島、山口が盗み聞きしていた。

誰かがバランス崩して倒れたのかな……？

『………ちょっと』ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

日向「？！！」

Aが澤村さん……いや、それ以上に怖い。



Aside

あいつらふざけてるの？

あーこれ絶対浦島坂田船言い出しっぺだ。間違いない。

『大方さかたんが盗み聞きしに行きたいとか言って、それに3人が加わって、無理やり飛雄とかを連れてきたんでしょ』

センラ「凄い、大体あってる」

『黙れよ。君らさぁ、なんで私が学校来るなって言ってるか知ってる？』

志麻「……歌い手やってるのがバレないようにするため、デス」

『そーだよねー！神音高校の軽音部は大体歌い手で君らは顔出しとかしても学校側がストーカーとかはどうにかしてくれるけど、烏野は違うんだよねー！』

もうここでとことんしばいてやる。

18話→←16話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す