[ハイキュー]私の彼氏は美しい[歌い手]

41話 ページ42

(あーもう、何処だろ……)

スマホで辺りを照らすものの、それっぽい物が見当たらない。

私肺活量ある方だし、結構潜ったけどまだ酸素マスク1本も使ってないからまだ大丈夫だと思うけど…

その時、急にMINEの通知が来た。

[鞠は半分くらい埋まってるけど、光とか反射すれば見えると思う！その近くに遺体がある筈だから！]

センラから………そう言えば夢で遺体と鞠の場所がわかったって言ってたような。

その時、一瞬だけ何かが光を反射した。

(？！)

もう一度スマホを動かして見ると、今度はハッキリ光が見えた。

大分下の方だけど、行けるかもしれない。

私はその光に近づいて行った。









(これなのかな……)

光を反射しているのは、歴史の教科書か何かで見た様な蹴鞠だった。

これ光反射する様な素材だったの？まぁいいや。

私はそれを引っ張り出してカバンに入れ、今度は遺体を探す。

………と言っても只管掘りまくるって無茶な気が。

どれぐらいの土が遺体の上に乗っちゃってるか分からないしなぁ。

辺りを照らし、見つけたのは

(？！)

白骨化した手が、土の中から出ていた。

私はそれに近づき、酸素マスクを使ってから掘り出す。

酸素マスクは沈んでく時1本、今1本使ったから後2本か。

と言うかこの子が7、8歳ぐらいで良かった。体小さいからすぐ掘り出せそう。

掘り出した遺体に鞠を握らせる。

(ちゃんと、見つけたからね！)

心の中でそう伝えながら遺体を抱き、水面へ上がる。

有難う、と声が聞こえたのは気の所為だろうか。









ｻﾞﾊﾞｯ

『ﾌﾞﾊｯ死ぬかと思った……』

クプラ「A！！」

水面に出た途端、クプたんに手を引っ張られて陸に上がる。

谷地「良かったぁ……」

『大丈夫だよ。鞠と遺体見つけて持ってきた……あれ？』

今さっきまで抱き抱えていた遺体と鞠がない。

その代わり手の中に金色のストラップがあった。

『あれ、何これ？』

センラ「鞠と……なんか女の子彫られとるな。これザシキワラシチャンににてへん？」

月島「まぁ確かに、あんな化け物みたいな要素抜いたらこんな感じかも知れませんね」

取り敢えずスマホに付けて置いた。

センラ「………あ、メール」

その言葉にその場にいた全員が凍りつく。

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