8話 ページ8
時は過ぎ、合宿場所の東京行きのバスの中。
私は何故か及川さんの隣になった。
『……私なんかの隣で良かったの？』
及川「いーの！俺が座りたいんだから！」
『そっか』
何でこんなに優しくしてくれるんだろう。
ふと視線を感じて後ろを見ると、藍沢さんが凄い目で睨んで来た。
あー、そっか。藍沢さんの隣誰も座ろうとしなくて、結局隣の席荷物だもんね。
しかも私の隣の席は及川さんで、結衣は国見君。お互い滅茶苦茶モテるから当然か。
『私眠いから寝るね…』
及川「あ、待って。窓に寄りかかってると頭痛いだろうから俺の方に寄りかかってていいよ」
そう言って引っ張られた。……まぁ寝れればいいか。
私はゆっくりと眠りに落ちた。
及川side
入部当初から里美ちゃんは気になっていた。
俺を見ても無関心だったのもあるし、あの時はまだ前髪で顔が隠れていて目立っていた事もある。
それに態々怪我してまで結衣ちゃんを守っていて。
無理してマネ業やって俺らの事を支えようとして。
何時から、好きになったんだろう？
俺は諦めない。
絶対オトしてそっちから好きって言わせて見せるから。
だから、覚悟しててね。里美ちゃん。
Aside
『着いた……』
及川さんのお陰でぐっすり眠れた。
取り敢えず他校のバス(音駒、烏野)が来るまで先に来ていた梟谷の人達と挨拶をしておくことにした。
因みに今回の宿泊施設は海に近いから、1週間の合宿中の後半に海水浴とかスイカ割りが出来るらしい。
木兎「へいへいへーい！宜しくな！！」
『五本指に入るスパイカー……でしたっけ』
木兎「え、お前も凄い選手じゃなかったっけ？ほら、中1でユースになった史上最年少選手とか言う！」
その話題か……
赤葦「木兎さん、困ってますよ……俺は2年で副主将の赤葦です」
藍沢「わ、私雪菜って言いましゅ！宜しくお願いしますね！」
ゴメン、初っ端から下の名前伝える需要がよく分からない。
と言うか噛んでるし。
赤葦「よ、よろしくね…」
ほら困り顔されてる。
『2年で副主将って凄いね』
赤葦「他に3年いるんですけど、俺しか木兎さん扱えないので」
ふーん、そうなのか………
ﾄﾞｶｯ
『？！』
急に背中に2つ衝撃を食らったため、振り返る。
日向「お姉ちゃん！テスト凄い良い点取れたよー！」
孤爪「A、久しぶり……」
どうやら翔陽と研磨が抱き着いてきたらしい。
『良かったね、翔陽。久しぶり、研磨』
私は2人を抱きしめ返した。
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こーこ - 私は、赤葦、研磨、月島、国見、岩ちゃんなら捕まりに行きますね。最高でした！ (2019年8月3日 7時) (
レス) id: dc5bfe9060 (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - 鬼ごっこ 研磨にだったら 自分から（捕まりに行きます）五七五 (2019年7月22日 20時) (レス) id: 7c15717d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きさらぎ。 | 作成日時：2019年5月26日 11時
