奇病 ページ44
プリンツside
僕は今日、アズキの事について話があると言われ病室に来ていた。
医者「アズキさんは花咲病にかかったようです」
プリンツ「そうですか………」
花咲病の事についてはよく知っていた。
愛されるほど花が増えて進行する病。治し方は分からない不治の病だ。
医者「貴方達には酷かも知れませんが、アズキさんが生きる事を望むなら出来るだけ離れた方がいいかと…………」
医者「それに、貴方の病気のこともありますし」
僕はそれに、深く頷いた。
今日、僕はアズキに別れを告げる。
僕の為にも、アズキの為にも。
アズキside
プリンツ「別れよう」
プリンツから唐突に言われた。
アズキ「え、何で……」
プリンツ「だってさぁ、気持ち悪いに決まってるじゃん。全身花だらけの奴なんか」
驚く程冷たい声。
プリンツ「じゃあね」
アズキ「待っ、て」
離れたく無い。
愛されずに長生きするぐらいなら、プリンツと一緒に居た方がいい。
プリンツ「うるさいな」
涙が出そうになった時
私の手の甲に、花が咲いた。
プリンツはそれを見て動揺している。
この花は、愛されると咲く。
アズキ「嘘つき」
プリンツ「…………ごめん」
アズキ「私は別に生きたいなんて思ってない……」
プリンツ「違うっ、逃げて！！」
プリンツは俯いていて表情が見えない。
アズキ「プリンツ……？」
プリンツの顔を覗いてみると、目が血のようなどす黒い赤色になっていた。
プリンツ「僕さ……殺人病なんだよね」
アズキ「……」
プリンツ「お願いだから逃げてよ…」
アズキ「それは無理だよ」
ｼｭｯ
私は自分の指をカッターで切った。
その血を見たおかげか、プリンツの目の色は鮮やかなサンイエローに戻っていた。
プリンツ「何でそんなこと！」
アズキ「プリンツと離れたくないからに決まってるじゃん」
これくらいでプリンツが苦しまずに済むなら喜んでやる。
本の2、3cm切っただけだから大して痛くない。
アズキ「死ぬまで一緒だから、治す方法見つけよう？」
プリンツ「………うん」
2人が涙を流したのとほぼ同時に、私の体からサンイエローの花が咲いた。
END
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なこ(プロフ) - 28話、スーパーショットではなくスーパーチャクチでは？ (2019年9月2日 18時) (
レス) id: 767fc3ed12 (このIDを非表示/違反報告)
ネオ - レイナさん» 違反です。消されますよ？ (2019年7月20日 14時) (レス) id: 9cf5f7dc68 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ - あの〜…私、フレンドになりたいんですけど、制限されててできないんです…なのでもしよろしければ3DSでフレンドになってくれませんか？お願いします！コードは4098-8227-7268です。よろしければ登録してください！m(_ _)m (2019年5月11日 18時) (レス) id: 84e539f36e (このIDを非表示/違反報告)
アズキ - わかるお←これだけです (2019年5月11日 17時) (レス) id: 815da5982f (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ。(プロフ) - アズキさん» おそ松に対して「どちら様ですか？」がツボったw (2019年5月11日 11時) (レス) id: a0ef61b42b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きさらぎ。 | 作成日時：2019年4月21日 19時
