【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第九章】 (ページ48)

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双子のタノシイ遊び【鬼覚無黒？/極楽地獄】ページ48

無「いやあ〜。助けてもらっちゃっタ。」
無黒は笑顔だ。
“ありえない”。

無「・・・あ〜あ、鋏・・・ミスっちゃってたかァ・・・。」
無「にしても、助けてくれて、アリガト！」

無黒は頭を直しながら言う。

無「・・・って、言いそうだね。無黒なら。」
無「それに、無黒は・・・僕みたいに笑わない。・・・“死んだときに笑う”を教えたのは僕だよ？でも・・・」

無？「其れでも無黒は“笑わない”。」
無黒よりも、少し高い声が聞こえた。

無？「いやあ〜、無黒の体は軽くて楽ダネ〜〜。」

無？「僕？無黒の双子の弟。昔は、彼氏彼女の関係だったんだけどネ〜。僕のせいで双子になっちゃっタ！」
無？「・・・ん？どうかした？皆・・・？」

無？「僕は、“小説から鉈を出す”んだけど・・・無黒はね〜、“能力で鋏を出す”んダヨ。コレから違ったネ！」

髏「僕ね、他人に化けることができるの。その間、化けられた相手は僕の姿になる。２つ目の能力の応用ダネ。あ、無黒は僕の裏世界にいるから安心してネ！！！」

髏「んで、僕の能力は・・・“愛の鎖”ともう一つ。“愛故の無垢と暴力”。」
髏「無黒が“無垢”で“よかった”ヨ〜。」
髏「・・・今、無黒に化けてるから、“愛の鎖”が使えないの。・・・無黒じゃないから攻撃当たると痛いし。」

鎖が飛んでくる。
髏「わ！もう来た！」
体中が“ボロボロ”の髏異が見えた。
頬からも“血が出ている”。

髏？「・・・。」
髏「む・く・ろ！」
無「何さ。」
髏「・・・抜け出したの？牢の中から。」
無「・・・それが？」
髏「・・・無黒でも壊せないはずなのに・・・。」
無黒と髏異の姿が戻る。

無黒の体は“ボロボロ”だ。
服は“破れている”。

髏「抜け出さないでよ。」
髏「それか、もう一回遊ぶ？」
無「遊ばない！」

髏「・・・遊んでるとこ、皆に見せちゃおっか！」
無「！？」

髏「それじゃあ」

髏異は小説から鉈を出す。

髏「遊びの」

髏異は鉈を振り上げる。

髏「時間ダヨ〜〜！！！」

髏異は無黒に鉈を振り下ろした。

無黒が倒れる。

無「あ、ぐ・・・！いた、い・・・。」
無黒は“痛そう”だ。

無「る、い・・・。」

髏異は、無黒を殴って、蹴って、何度も鉈を振り下ろす。

無「いた・・・い、なぁ。」
髏「僕、無黒の全部がスキ！」

無「・・・髏異・・・る、い・・・。」

無黒は意識を手放した。

髏「・・・無黒！？・・・まさか・・・また・・・。
ごめん、ごめんね・・・。」