【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第九章】

疲れちゃった【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】 ページ44

「私は…」

鎖に縛れながら、口を開いた。

にやり、と笑う。

「私は天朧青白。君達がご執心の小娘の、いや…この空間の人間の産みの親だよ」

バキリと鎖を壊す。

「郭言葉を聞くのは何千年ぶりかなぁ。ああ、此方も郭言葉を使った方が良いのかな?」

「久しぶりに骨がある女性に出会えた。光栄だよ。麗しき花魁方。けれど…」

赤い糸が零ちゃんの身体に巻き付いて、首だけ緩い輪を作っている。

「人にいきなり襲いかかる様な品が無い女性は花魁になれない筈だよね。動かないでね。愛しい零ちゃんの首と体が泣き別れしちゃうから。」

「ッ…!お前何がしたいんだよ!気持ち悪ィ!」

怜加が叫ぶ。それに、ギロリと目を向けた。

「君達のせいなんだけど。チンパンジー以下の脳ミソじゃ判らないかなぁ?」

「……ッ?!」

「…大丈夫だよ!殺気なんか出さないで良いんだからさ。疲れちゃっただけなんだよ。」

「あらゆる混沌も秩序も許さないと、うんうん。私が間違ってたね!」

ニコニコと笑い、手刷りに座る。

「気付けないような可哀想な頭だけど、君達が気付いてね」

カチャリ、と鍵が開く音が鳴った。

死ぬときに笑う【鬼覚 無黒/極楽地獄】→←君○名は。【白無零/(=ﾟωﾟ=)にゃあ】

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