【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第四章】 (ページ7)

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No.57?【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】ページ7

ちょっとまって何でこんな荒れてんの私が竹刀持ってて恥ずかしいじゃん。←
そしたらね、なんか怜花が私の事を
「No.57」
って読んだの。オークションに関係したことそんな無い。売られるなんてもってのほか。
そこで問題が生じる。
『No.57は一体誰だ。』
…この生涯一度もNo.57なんてヤツに会ったこと…

いや…会った。そのNo.57に
私は言葉を放つ。
「辞めろ。能力者(商品)」
すると、怜花と怜加が突然私に拝礼する。
…やっぱり、お金持ちの調教は体に覚え込まされてるらしい。いや、二人の場合あの叔父様か。
静かに見下ろしたら、怜花がブツブツ言ってる。
(さっきまで、あんなに黒いオーラを纏っていたのに。)
よく聞こえないから耳をすませると
「ごめんなさい。やめて」
等の呟きが聞こえる。
怜加に関しては精神が限界を越えそうになっている。汗が凄い。
『ここの絶対支配者は私』
お金持ちは絶対支配者。怜加達はきっと能力者の力を剥奪されて生きていたのだろう。
(…)
何も考えず、私は衝動的にその言葉を発した。
「貴方達に、命令を下します。」
『最低限の犠牲で天秋を痛めつけ…いや、私の目の前に瀕死の状態でつれてきなさい。』
二人の目から光が急速に失われて行く。
そのまま機械的に
「「かしこまりました」」
二人はそう答えた。

『どうやら、本気でキレかけてるみたいだね。』
「…ええ。」
この腸が煮えたぎる想いを、『嫉妬』と言う安易な名前を付けたくない。
「…殺してやりたい」
これ程剥き出しになったことはあった事はあったか。
「許さない。許せない。殺してやる」

「殺してやる」

こんなにどす黒い感情はあっただろうか。

ねぇ教えてよ。No.57、いや

お母さん