【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第四章】

発作と糸。【叶胡天秋/天秋】 ページ36

「これでいいわね。これ以降はしないように。はい、解散！あ、そうそう、�7。これは回収するわ。さあ、行くわよ人格の私」


そう言って、怜加さんは怜加さんの手を引いて出ていった。


目の前には、項垂れているあの日の女の子…闇さん、と言うらしい。


帝華は、いつの間にか何処かへ行っていた。



「あの…闇さん。

どうして帝華を…げほっ…げほっげほっ…。」


うっわ、最悪。


まともに喋れない。


闇さんは何も答えず項垂れたままだし



落ちた薬の瓶は怜加さんが回収してってしまった。


荒い呼吸を繰り返しながらちらっと闇さんの手を見ると、小さな拳銃が握られていた。



「(これで帝華を…撃とうとしたのか…)」



「げほっげほっげほっ…。」


手を見ると、べったりと血がついていた。



ほんと、心臓(これ)だけは、どんな能力でも治らなかったっけな。


生まれつきだから。






闇さんの手から拳銃を取ろうとした時、その小さな足がわたしの手を踏みつけた。



「っく…」




「触ら…ないで…」


そう言って、闇さんはわたしに銃口を向ける。






あぁ。


ここに



誰も、来ませんように。





窓と言う窓


鍵と言う鍵


扉と言う扉


全てに


太い蔦で封をした。



誰も、気付かないように。


誰も、入れないように。

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