【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第四章】

姉の役目。【叶胡天秋/天秋】 ページ47

馬鹿妹。


何も自分を犠牲にしてまで


わたしを治さなくたって良いじゃないか。


わたしのは、発作さえ起こらなければ安全。


帝華は、死んでしまうかもしれないと言うのに。



わたしはしばらく、帝華と目を合わせられなかった。


合わせたら、本音が溢れてしまいそうで。



帝華は、あの日の夜から寝たきり状態になってしまった。


起きてはいるけれど、起き上がって何かをすることができなくなった。








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さっき。


神ならぬ紙とやらに教えてもらったんだ。



『帝華の寿命は、僕が握ってる』と。


ぶっ殺…丁重におもてなししようかと思ったけれど、その後、紙が持ちかけた賭けに、わたしは乗った。



〔わたしが、闇さんにされた様な…いつもより酷い発作に一日耐えられたら、帝華の寿命を普通の人と同じようにする〕



けれど、そんなこと帝華にバレたら殺されるから



わたしは、紙のいる人間界とは切り離された空間で、その賭けに応じる事になった。





『じゃ、始めるよ』



心臓の病は、帝華が治してくれた。



だから発作なんて最初からあり得ない。


そう考えて賭けに望んだけれど


「うﾞっ…げほっげほっ…」



そいえばこいつ神だった。←




大丈夫。


一日耐えれば、帝華は助かる。




綺麗事で、自己満足で、自己中で



そう言われても構わない。







妹を






守り

助け

支えるのは




姉の役目。

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