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呼び出し、説明【瀬戸内帝華/蓮@雫3318】 ページ15

皆が疲れきっている。そのせいで思考が病んでしまって居るものも多いようだ。
取り敢えず、いのりさんに話し掛けた。
…声が少し震えてしまった。
だって、私はもうすぐ此処から消えてしまう。
世界で唯一のお金持ちになって、皆と一緒に幸せになりたいのに、あと3日で此処から消える。だから私は、蝶を使ってある二人を呼び出した。
そのある二人に、私は話す。
「…呼び出して、ごめんなさい。今日は在ることを伝えたかったの。」
二人は其れをどんなこと、と聞いた。
私は震える手を精一杯隠して、にっこりと笑う。
私、笑えてる?
「私、あと3日で死 ぬの。」
二人は驚いていた。そりゃ、能力者は不老不死なのに、死ぬなんて矛盾が起きる。
だから私は更に説明する。
「能力者は何かに特別好かれて、その加護を受けて能力を授かる。天秋だったら植物に、と言う具合で。」
二人は黙っていた。いや、今の私に触れることを恐れていた。私は続ける。
「その中でも、唯一好かれちゃいけない、禁忌の能力があるの。…その能力が、ウイルス。」
二人は何か言いたげだった。確かに私より凶悪な能力は沢山ある。けど、
「ウイルスだけは、なんでも腐らせる。なんでも癒せる。なんでも復活させる。





そんな能力が、この世にあって良いわけがない。」


私は一見能力にデメリットが無いようにみえるが実は私の能力は私自身の命を削る。
「この、病気は私の体を蝕んで行く。この生業は、神の領域、治す事なんて絶対に無理。破壊戻しを使っても、無黒さんがどれだけ地獄に助けを求めても、いのりさんがどれだけ私の魂の復活を試みても、」
私は長袖の制服を捲る。
其処には、




紫に変色した私の肌があった。
「…分かって貰えたかしら。さて、私は天秋がおかしいから説教に…」
言葉が続かなかったのは二人に腕をぐい、と掴まれたからだ。
「「行かないで」」
二人はそう言ってるように見えた。けれど、私は振り返って
「オークションは潰せたし、満足よ。遺産は貴方達に寄付するわ。安心して、貴方達の生活は邪魔しない。」
多分言いたいことはそんなことでは、無いだろう。だけど、私は有無を言わせない笑顔で
「他言無用よ。あと、天秋にだけは絶対に言わないで。」
そう釘をさして、皆の元へ向かった。








あと、57時間
今の時刻20:00:53

動き出せ。【叶胡天秋/天秋】→←すべてが塵に【神月いのり/ユウミ】



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ミコトまんじゅう.(プロフ) - (やべえ政府の所にはキャラの性格上行くのはあれだしな………大樹でのんびりします(((() (2020年2月15日 15時) (レス) id: 910d2712c0 (このIDを非表示/違反報告)
天秋(プロフ) - いっぱいになりましたね〜!もう四章かぁ…早いなぁ…。 (2020年2月15日 9時) (レス) id: f69f9f0f1e (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 更新しました!上限です。 (2020年2月15日 9時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
蓮@雫3318(プロフ) - 更新します (2020年2月15日 8時) (レス) id: 57a1a02777 (このIDを非表示/違反報告)
紫龍@トニック割り - ミコトまんじゅう.さん» コハルちゃんも政府の所に来たら?((((( (2020年2月15日 7時) (レス) id: d104d608cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:omizu x他2人 | 作者ホームページ:無い。  
作成日時:2020年2月11日 23時

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