【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第三章】

抗えないのは。【叶胡天秋/天秋】 ページ34

目の前にいる青年。


どうして、動こうとしないの？


わたしは、死角である右側に蝶々を舞わせながら考える。


この人の能力は確か…。


ホテルへ向かうとき、置いていくよう彼に言われ、体が勝手に素通りしていったような気がする。


そう言う、能力か。



なるべく、あの人の目を見ないようにしよう。




誰かが、こちらへ向かってくるのが分かった。






「(まだ。まだ隠し通せ。


苛まれるのは、一人で充分だ。)」








アイツらに良い様に使われて



抗えないのは



わたしの方だな。










ただ、



弱味を掴まれさえしなければ



能力者(みんな)には



負けない。



負けられない。





冷徹無慈悲になれ。



何もかもを捨てて。





――――――――――――――――

右側が死角である理由は、右目が見えないからです。
ただ、弱味はそこではありません。
右側から攻撃されたら不利にはなりますが、ちゃんと受けられます。避けられます。

冷徹無慈悲状態の時は、天秋が結構残酷になります。

次お願いしますm(_ _)m

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