【リレー小説】この無慈悲な世界に能力で希望を【第二章】 (ページ5)

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白銀の髪【神月いのり/ユウミ】ページ5

この人は、一体何者なのだろう。

天秋さんは、彼女を
「帝華さん」
と呼んだ。
しかし、帝華…さんの方は心当たりがなさそうに聞き返した。

同じ白銀の髪にオッドアイ……二人に共通するものが導きだす関係とは？

……まさか、姉妹？

「いや、まさかそんな訳が…」

「？」

帝華さんに連れられ、大樹に向かいながら私が色々考え込んでいるのが漏れてしまったせいか、天秋さんがちらりと私を見たのでなんでもないと首を振って返した。

帝華さんの方を見ると、にっこりと笑い返される。

悪い人じゃ…ないのかしら。

大樹の元に着くとひとりの女の子が

「皆さんの能力を………見せてほしいな」

と言った。

すると帝華さんが、

「私も見せてほしいな。その能力？ってヤツ、持ってないから。」

と付け加えた。

「え…」

私は思わずそう呟いてしまった。

幸いなことに、誰にも気付かれていないようだ。

彼女は能力者のはずだ。
なんとなくだが、能力者の霊気…？のようなものを帝華さんからも感じる。

そう思うと気になって仕方がなくなって、私はそっと天秋さんの傍から離れ帝華さんの背後に回り、肩に手を置いて

「あの…」

と話しかけた。

帝華さんは

「ん？」

とにこにこ笑いながら振り向いた。

その余裕ありげな雰囲気に、私は確信した。

この人は能力者に違いない…と。

―――――
すみません…全然進みませんでした……。