拾玖 ページ19
「何！？ 阿良々木先輩はまだ来ていない！？」
誰もが『そんなに大きな声を出さなくても』と窘めるほどに、大きな声を出し、周囲の視線を集める駿河。
私たちの目の前に居る二人も、困ったような呆れたような表情だ。
私は、大好きな駿河の隣に並び、好きな戦場ヶ原先輩と嫌いな羽川先輩の目の前で、好きじゃない阿良々木先輩の話をしている。
まとめると、とても複雑な心境だ。
「そうみたいなんだよね。阿良々木くん、今頃何してるんだろう……単位足りるのかな」
「折角私と菓が、阿良々木先輩に会いにきたというのに！ 居ないだなんて！」
私はあの先輩に会いに来たつもりはないんだけれど……。
どちらかといえば、戦場ヶ原先輩に会いたかったから来たっていう感じで。
でも恐らく、それを駿河に言うと怒られてしまうので何も言わないでおこう。
「あの男のことよ。またどこかで巻き込まれているんでしょう……アレに」
「アレ……ああ。しかし戦場ヶ原先輩、どうしてそんな遠回しな言い方……なるほど」
私を一瞥した駿河は、全てを悟ったようになるほどと言った。
なんだか、無視されている小学生のようであまり気分は良くない。
それに、アレというのが私以外の人間の共通語のようになっているのも嫌だ。
言うならちゃんと言ってくれれば良いのに。
「もしかしたら妹さん絡みかもしれないよ？」
「ありえそうね」
「火憐ちゃんは可愛いよなあ……」
余計話についていけなくなった！
もう良い……羽川先輩なんて嫌いだ！
教室に帰ってやる！
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リン(プロフ) - すごく面白かったです！更新頑張ってください！！応援してます！！！ (2014年9月21日 10時) (
レス) id: 255abd4de2 (このIDを非表示/違反報告)
ネバベロべ。 - 次が楽しみ♪更新頑張って！！ (2014年9月1日 23時) (レス) id: 25a35ac64c (このIDを非表示/違反報告)
暗狐(プロフ) - キウ(みっ)さん» 焦らずゆっくりで良いので!!面白い作品ですので頑張って下さい！ (2014年8月26日 16時) (レス) id: e14a8508df (このIDを非表示/違反報告)
罪人P@歌い手になりたい(プロフ) - キウ(みっ)さん» 可愛いです！半端なく！頑張って下さい！ (2014年8月26日 16時) (レス) id: e14a8508df (このIDを非表示/違反報告)
キウ(みっ)(プロフ) - 暗狐さん» わああ…！ありがとうございます！次は私が担当なので急ぎめに書きます！もう少しお待ち下さい！ (2014年8月26日 16時) (レス) id: f1a609a4b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃&キウ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/ANJUANJU/
作成日時：2014年8月24日 19時
