強欲と無償の愛に基づく寮【ツイステ】

寮長様30 ページ32

『お土産も買ったし
そろそろ帰ろうか』

「そうだな。
お前は少し買いすぎじゃないか？」

『皆のことを考えたらついね
これでも足りないくらいだよ』


Aは各寮に配る用に
大量のお土産を買っていた

広場では大勢の人が
祭りのように集まって踊っていた


「アレはなんだ」

『僕が帰ってきたからお祝いをしているそうだよ
優しい民だ』


すっ…と目を細め
愛おしそうに広場を見つめるA

すると、広場からこちらに気づいた子供が
走って近づいてくる


子供は嫌いなんだが、


「A様！こんにちは！」

『ふふっこんにちは
楽しそうだね』

「すっごく楽しいよ！
A様が帰って来てくれたおかげ！」

『それは良かった
僕はもう学校に戻るけど
引き続き楽しんでね』

「うん！」


Aは子供の頭を撫でると
俺の方を向いて再び帰ろうかと声をかける




学校に戻り
Aは各寮にお土産を置いてくると言って
俺は一人取り残された

ラギー達のところに行こうかと歩を進めた時
Aのとこの双子と出くわした

丁度いい


「おい」

「「なに？」」


いかにも嫌そうな顔をして
立ち止まる双子
わかりやすいこった


「お前たちの国はやたら花の香りがするな
あの花はなんの花なんだ？」

「…それは俺達も分からないんだ」

「母様が育ててるって言うのは知ってるけど
誰にも教えてくれないんだ」

「そうか」


嘘ついてるようには見えねぇな


たくっ。あいつは本当に謎が多すぎるな。

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