5話 川での過去 ページ6
―ナツメside―
ナツメ「急げ〜〜〜!!!…のつもりだったけど、堂々と遅れよう。よし、そうしよう」
流石に真冬に川に飛び込むのは寒かったぁ〜
さっきの男の子…たしかトモ君だっけ？まぁ無事で良かった。
ま、私が居なくったって、多分あの人が助けてくれたと思うけど。
私も昔、川で溺れかけたことがあった。
なんでそうなったかは…覚えてないけど。
けど、確かに覚えていることがある。
誰かはわからないけど、私の手を引っ張ってくれたこと。
簡単に言えば、誰かが私を助けてくれた。
これだけは確かだ。
河原にあげられた時、私を引っ張ってくれた『誰か』の姿はなかった。
ふと見ると、私を引っ張るために握っていてくれた手に、石が握ってあった。
勾玉みたいな変な形の石。
幻覚かもしれない。
けど、この石は私を助けてくれた『誰か』が残していったものかもしれない。
そう考えると、あれは幻覚ではないと思う。
そして、今も大事にその石を持っている。
なぜか手放せない、いや、手放したくない。
一体この気持ちは何なのだろう。
？？「ナ―ツ―メー!!」
ナツメ「あっ！サキ!!」
この子は私の親友の『サキ』
あれ？そういえば、サキもおんなじバスに乗るんじゃなかったっけ？
サキ「どうしたの!？ずぶ濡れじゃん!!」
ナツメ「あはは〜(困惑)」
サキ「朝から溺れている人でも助けたの？」
ナツメ「まぁそんなとこ」
図星じゃん!!
思いっきり図星じゃん!!って突っ込みたかった。
けど、そんな余裕ない。
サキ「あれぇ〜？まさかの図星パターン!？」
私は苦笑いを浮かべた。
サキ「学校どうすんの？その格好で行くの？」
ナツメ「まぁ…うん。学校に着いたら部室で着替えたらいいかな〜って思って」
ナツメ「あっ！でも、これじゃバスには乗れないから…歩いていくね」
サキ「そっか、わかった！気にしないで!!」
ナツメ「それじゃっ」
サキ「あっ、じゃあ私、先生に遅れるって伝えとくね。急がないと風邪ひいちゃうよ！」
ナツメ「ありがと〜!!」
意外とバス出発まで時間あったんだ。
そんなことを考えながら、ゆっくりと歩き出す。
ふと横を向くと、トウマ君が河川敷の下で歩いていた。
トウマ君は私がいることに気づいたようにこっちを見てきたが、
またすぐに目を逸らし、歩いていってしまった。
ナツメ「へ…ヘックション！」
体が濡れているせいで、いつもの倍以上寒い。
私も早く行かないと!!
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愛乃(プロフ) - 白銀水龍さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると励みになります!!これからもまだまだ続くので、見ていただけると幸いに存じます!!m(_ _)m (2020年1月4日 17時) (
レス) id: 6188e56a71 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白かったです！ (2020年1月4日 17時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 愛乃さん» ありがとうゴセイマス (2019年12月15日 12時) (レス) id: 7e5a632e4e (このIDを非表示/違反報告)
愛乃(プロフ) - あゆみさん» わ〜いヽ(｀▽´)/更新待っててくれてありがとうございます!!今日は2〜3話ほど更新するので、こちらも待ってくれると嬉しいです!!『妖怪ウォッチシャドウサイド(名前)は、異世界に飛ばされたそうで』の更新も待待ち遠しいです(≧▽≦) (2019年12月15日 11時) (レス) id: 6188e56a71 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ｷﾀﾜｧ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!! (2019年12月14日 23時) (レス) id: 7e5a632e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛乃 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nekositumon/
作成日時：2019年11月17日 22時
