43話 あの声 ページ44
―トウマside―
なんでナツメさんは行けなくなってしまったのだろう。
まぁ、考えてもわからないけど。
そう考えてる内、白い球体に行き着いた。
きれいだな。ダイヤモンドみたいだ。
僕はその場面の中に入り込んで見る。
だが、目の前に薄く、白い霧が掛かってるような感覚があり、薄っすらとしか見ることは出来なかった。
じっと目を凝らして辺りを見渡す。
どうやらここは公園のようだ。
子供達のざわつく声がよく聞こえる。
どうやら声は聞こえるみたいだ。
その中で、一際大きく聞こえる声。
子供の泣き声みたいだ。
って…あれ、僕じゃん。
少年期の次は、幼少期か。
あまり見えないが、2〜3歳ぐらいだろう。
その泣きじゃくっている僕の頭をポンポンと撫でてくれた子がいた。
ハッキリと顔は見えないが、僕と似た容姿を持っている。
？？？「…よしよしなのだー?」
何処かで見たことがある。
長いこと会っていないが…。
よくわからない。
けど、何故か僕は泣いていた。
この涙が出た時、僕のココロが晴れた気がした。
それと同時に、目の前の霧が綺麗に晴れた。
が、ソレを見れるのも束の間だった。
心から引き剥がされるような、そんな感覚があった。
最後に見た、幼女の目。
澄み切った瞳。
？？？「トウマ兄♪」
その声を最後に、僕は元の世界へ戻っていた。
ナツメさんも戻ってる。
皆の前だから、こんな姿は見せたくない…けど…
僕は、大粒の涙をポロポロと零し、泣いていた。
10年ぶりに聴いたあの声。
あの声の正体は……。
ナツメ「トウマ君…泣いちゃダメだよ?皆、悲しくなっちゃう」
そう言って、ナツメさんは僕の頬の涙を拭う。
溢れてしまった涙の内、一粒が腕についてある鬼眼ギアに落ちる。
すると、外れたはずの鬼眼ギアが変わった黒い時計に変化した。
ぬらり「そ、ソレは…異質の妖怪ウォッチオーガ封珠鏡…本当に実在したとは…」
エンマ「恐らく、鬼まろの手に渡っていたんだろう…そいつでは、幻魔と呼ばれる妖怪を呼び出すことができる。黄色の枠を上に回してみろ」
トウマ「こ、こうですか?」
エンマ「そして言うんだ。『憑依、幻魔・お松!我に力を』とな。人間達の回復ができるはずだ」
トウマ「ひ、憑依、幻魔・お松!我に力を!!」
お松「お松、只今参上」
ナツメ「…わぁ、妖怪になっちゃった…」
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愛乃(プロフ) - 白銀水龍さん» ありがとうございます!!そう言っていただけると励みになります!!これからもまだまだ続くので、見ていただけると幸いに存じます!!m(_ _)m (2020年1月4日 17時) (
レス) id: 6188e56a71 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白かったです！ (2020年1月4日 17時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 愛乃さん» ありがとうゴセイマス (2019年12月15日 12時) (レス) id: 7e5a632e4e (このIDを非表示/違反報告)
愛乃(プロフ) - あゆみさん» わ〜いヽ(｀▽´)/更新待っててくれてありがとうございます!!今日は2〜3話ほど更新するので、こちらも待ってくれると嬉しいです!!『妖怪ウォッチシャドウサイド(名前)は、異世界に飛ばされたそうで』の更新も待待ち遠しいです(≧▽≦) (2019年12月15日 11時) (レス) id: 6188e56a71 (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 更新ｷﾀﾜｧ━━━━━━(n'∀')η━━━━━━ !!!! (2019年12月14日 23時) (レス) id: 7e5a632e4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛乃 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nekositumon/
作成日時：2019年11月17日 22時
