アベルさん、アテネちゃん、マカロンさん、アルトくんの物語

2話　世界生成　アベアテ編 ページ3

―アテネside―



アベル「ふざけてましぇん(泣)いつもと違うことするんですぅ(泣)」


…ただの思いこみだったみたい。
ふぅ…良かった…。
心配したことを気付かれないようにそっと息を吐き、いつもどうりに対応した。


アテネ「はいはい。で、何か違うの？」

アベル「えっとね…」



―――バサッ



うわっ!?び、びっくりしたぁ。
そっかここテレビの前だったわ。
自分の家なのにすっかり忘れてたわ。

本当は、後ろの壁にテレビがあるのだが、今日はテレビの前に布を貼って、テレビがあることを隠されていた。
アベルのやることに意味があるのか分からないが、とりあえず、画面に目を移した。


アテネ「は？」


そこには、マイクラのスタート画面。
しかも新しい世界制作画面だ。
MODは…無しか。
…ん？


アテネ「MOD無し!?」

アベル「よくぞ気づいたアテネ君よ」

アテネ「えっちょっ、アベルがMOD無しって、頭狂った？病院行く？」

アベル「ひどいなぁ。この俺だぞ。アベルさんだぞ？」

アテネ「だから余計に心配なんだよ」

アベル「おんおんおーん(泣)」

アテネ「ちなみにマジでMOD無し？」


そう聞いた途端、アベルはケロッと泣き止んだ。
あいつ…嘘泣きか…!！


アベル「はい。バニラっす」

アテネ「でも、私何も聞いてなi…」

アベル「ポチッとな」



私の言葉をさえぎるかのように、世界生成ボタンをクリックした。
わー終わったよー(棒)

…本当に大丈夫なのだろうか…。

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