こっち向いてよ《Ryuto.S》 (ページ7)

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優「で！！どお！！惚れた？？？？」

仕事帰りに近くの居酒屋でビールをグビっと飲みながらそう聞いてきた。

『惚れるわけないでしょー。私は年上の人が好きなんだから』

優「嘘つけよ！お前いつもと違ってなんか、こう、女っぽかったもん」

『そりゃそうでしょ！！あんたといる時だけだからこんなの！！』

言い返したらへへっと笑って

優「じゃあ俺だけの特権って事で。」

酔っ払ってるのかとろんとした目で見つめる

そんな風に見つめないでよ、と心で願う

『てか大体女っぽかったって、いつもは違うって事ね？？？』

優「そうじゃなくて、なんか高校時代を思い出したんだよね。だって久々でしょタメ口で話す異性。俺しかいないじゃん」

『たしかに…』

なんなんだろ、敬語よりタメ口の方が女の子感出るわ、、

とか1人でボソボソ言ってるのを横目に残り1つの枝豆を口に運ぶ

優「ま、お互い頑張ろうぜ、色々と。じゃあ今日は俺が払いまーす！感謝してくださーい
Aさーん」

バタバタしながら店を出ると夜と感じさせる静けさが広がった。

優「じゃ、気をつけて帰れよ、また明日」

頭をポンッとして反対側へ歩いていく。

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酔っ払うときだけ優しいんだから、

私も背を向けて反対側へ歩いた。