こっち向いてよ《Ryuto.S》 (ページ38)

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結局何も言わず、というか言えず…1週間がすぎて

橋本『さ！今日は金曜だし！！みんな早く切り上げて飲み行こ～！！！！！』

急遽飲み会になって

まだ残ってる仕事にぐっと集中する。

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『『カンパーイ！！』』

勢いよく始まればみんなグビっとビールを飲んで笑顔になる。

飲み会も終盤になったとき

ブーッブーッと違和感を感じればケータイが鳴ってて

着信のところには母と表示されていた

え、今…と思いつつちょっと暑いし気分転換に外へ出れば一気に静かになってあんなに騒いでたのか…と少し反省笑

母からの要件は明後日あたり親戚のみんなが遊びに来るから来れるか？という内容だった

ドアが開いたのだろう

一瞬で、お店の中の声が私を飲み込む

優「なーにしてんの、みんな心配してるよ」

『っっうえっ！？、ああ！はは、、戻ろ、かな、？』

いきなり話しかけられてそしてその相手が優斗なもんだから少し大袈裟に驚いてしまって

優「ああごめんごめん驚いたよね」

へにゃっと笑う。

優「あのさ、こんな時に言うのもなんだけど、俺から告白取り消すわ」

気まずそうに笑って

優「最初からわかってた。でも可能性にかけて言った。なんかこれ以上気まずくなんの俺耐えられないし、Aを困らせてんのが何より耐えられないっていうか、、だから！今まで通りに戻りたい。好きだよ、好きだけど、無理させてまでの事じゃないし」

真剣な眼差しといつもより低いトーンで余計に言葉に詰まってしまう。

『うん…こちらこそごめんなさい。私はきっと作間くんが好き。』

優「うん。そうでしょ？笑」

優「早く返事してあげな」

優「これからもよろしく」

『うん』

拳をコツンとぶつけ合って2人の笑い声が響いた