隠れ角名オタクがやらかした 2【角名倫太郎】【ハイキュー】【稲荷崎】【宮侑】【宮治】

声 ページ26

角名side






角名「……！」






Aの声が聞こえた。






いつもなら試合中だから気にしないし、そんなに重要でもない言葉に聞こえるけど、









『…………止めちゃえ』









……今回は、違うと思った。






あの止めちゃえ、はちゃんと意味があると思う。









………そして何故か、点数が追いつかれてるわけでもないのに、俺らがタイムアウトを取った。









侑「…どゆことですか？別に点数追い付かれてもないのに…」





黒須「……まぁえぇから、Aの意見を聞いたってくれ」









大見(A、バレーしてる時は相当バケモンやったんやないか？)









「………烏野のチビちゃんの事でね」








全員いつにも増して真剣だ。




………Aの雰囲気が、いつもと違いすぎるから。








治「…あの10番がどしたんや」







「……まず、あっちのセッターの影山くん、多分天才だね。あんなドンピシャトス普通有り得ないよ。もちろん侑も負けてないけど」








侑「なんか負けた気分やな…」









「……そして、チビちゃんはまだ初心者だと思う。サーブとディグ見る限り」








……確かに、動きがぎこちなかったり、スパイク顔面で受けたり…してたな。←









「………だからあの速攻は、チビちゃんが影山くんに『打たせてもらってる』の」









角名「……！」






治「………なるほどな」







「多分まだ、コースの打ち分けも出来てないね。ただただブロックがいない所に、いない所に……って避けてるんだと思う。……ブロック嫌なの分かりやすすぎるもん」








侑「………ほお」









「そして、コースの打ち分けが出来ないなら、インナーなんて打てるはずもない、そして多分チビちゃんの頭の中には『フェイント』っていう考えは無い。つまり、」








角名「……オープンは捨ててもいいからあの10番の目の前きっちり閉めて……止める」







「そゆことっ！……あ、もう時間だ。









……倫太郎、止めちゃえ」









角名「っ…！」









…………今のは、ずるいよ。

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