教祖様から逃ゲ出シタイ。【鬼滅の刃】 【童磨】

episode.24 ページ26

姉は上弦の陸を倒しに行き、そのまま帰って来ず、最近姉と思われる姿の鬼が見かけられたらしい。















「お姉ちゃんっ゛、おねえ゛っ、ちゃん…！！」









煉獄「！！…A、もうよせ！！」









「あ゛ぁ、邪魔しない゛で…！！」









当時の私は本当に荒れまくっていたと思う。どこにいるかも分からない姉の名前を声が枯れるまで森の中で叫び続けて、






師範に見つかり家に呼び戻される毎日。









帰っても、他の隊員から暴言をあびせられるだけ…なら、行方をくらましたかった。









でも、それが出来なかったのは、









煉獄「A、お前は俺の大切な継子だ。……どうか、居なくならないでくれ。……守ってみせるから」








消えそうな声で囁いて、本当はもっと力が強いはずなのに、ほぼ無いに等しい力で抱き締めてくる師範がいたからだった。









師範がいたから、毎日耐えられた。









…でも、唯一耐えられなかったのは、他の柱からの暴行だった。









当然柱なのだから、他の隊士よりはるかに強い。









毎日気絶する寸前まで殴られ蹴られ、体はアザだらけだった。









だから私は、殺 してやりたいほど師範以外の柱が嫌いだった。









……あぁ、だから私は今も煉獄以外の柱が嫌いなんだ。

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