#2 ページ36
鍋ができ上がる頃、タイミングよく家のチャイムが鳴る。
「ひひひひ…」
止まらない笑みを浮かべ私は鍵を開けた。
「誰が来たん？」
「どうぞー！」
「お邪魔します。」
彼の姿を見て普段そこまで出さない大きな声を兄は出しながら
「はあ！？なんで来たん！？」っと言った。
「えへへ、私が呼んだから！」
兄は笑顔の私を見て怒るに怒れないようだ。
「帰れよ！俺とAの二人の時間邪魔すんなやー！」
「Aちゃんに呼ばれたら
断る理由ないやん。」
そう言って私の頭をポンポンと撫でてくる。
「やめろや、妹に触るな…！」
「もー。お兄ちゃん、そんなことしてないで鍋食べよ！
お腹減った！」
溜息をつき何だかんだ言いながら
3人分の食器を用意してくれる。
「永見さんが部屋に来るの久しぶりですね！」
クッションを渡して横に座り話す。
「誘ってくれたらいつでも行くよ？」
長い指先で私の頬を触れる。
「おい！コラ！」
そう言って兄は私たちの中を割って入ってくる。
「油断も隙もない！Aはあっち座りなさい！」
私は仕方がなく言われた場所に座る。
「永見さん何飲みます？ビールでいいですか？」
「あ、うん。なんでもいいよ？」
ビールを取りに立ち上がってグラスとビールを渡す。
「ありがとう…。」
「あ、注ぎますね？」
缶ビールを開けて私はグラスに注いであげた。
「Aちゃんにお酌してもらえただけでも
ここに来た甲斐があったわ。」
優しい笑顔に思わず頬が染る。
「Aー。」
兄に名前を呼ばれてハッとなり自分の席に戻る。
その後は3人で普通に話してご飯を食べ終えた。
食べ終わったあと兄がお皿を洗ってくれている。
私達はテーブル越しで向かい合って話をする。
「お兄ちゃんに明日のライブのチケット貰ったんで
見に行きますね」
「じゃあいつもより頑張らなあかんなー。」
ビールを飲み干す彼を私は静かに見つめる。
「そう言えばもうビールないんだった…
近くのコンビニでビール買ってきますね！」
「じゃあ一緒に行くよ。」
玄関まで行くと兄が何処に行くのか声をかけてくる。
「コンビニ行ってくるけど何かいる？」
「なんもいらんけど何買いに行くん？」
「永見さんのビールやけど…」
じっと兄が彼を見た。
「外は暗いし気ぃつけや？」
「うん！行ってきます！」
兄に許可をもらい私達は一緒に家から出た。
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木葉林檎(プロフ) - Co2さん» こちらこそありがとうございます(^^)またお願いします♪ (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Co2(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございました😭またお願いします(* .ˬ.)" (2023年4月1日 8時) (レス) id: d01c0621bb (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数の関係で次の移動先に書かせてもらいます。お時間かかりそうなのですがお待ちください(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» すみません、もし書くとしたらページ数が足りなくなりそうなので移動先に書かせてもらいますね(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 学パロの続きで少し怪我の余波が残る中リリーさんが部活でキャプテンを務めるようになりモテ始め夢主が付き合ってる事で虐められる。夢主に避けられリリーさんも悩んでいたが、ある日虐められる夢主を見つけ庇い助けられなくてごめんと慰めるみたいなお話お願いします！ (2023年3月28日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月14日 14時
