#7 ページ31
病院につき彼の名前が呼ばれるまで待つ。
診察室に入ると眼鏡で白髪の医師が担当だった。
そして彼を見た医師が彼を見た途端、レントゲンを撮ろうか、そう言った。
まさかの言葉で青ざめてしまう。
別室に連れていかれた彼を私は待合室で待った。
何事もありませんように…
そう願うしかなかった。
どれくらい経っただろう
彼がゆっくり戻ってきた。
「先生が呼んでる。」
そう言われ私は彼と再び診察室に入った。
「えっと…ここを見てもらったらわかるんだけど…」
レントゲンの写真を見ると
彼の右足にはヒビが入ってた。
「先生！彼サッカーしたいって言ってるんですけど！？」
思わず強い口調になってしまう。
「あーこれは大丈夫。
暫く安静にしてたら自然に治るから
影響は無いよ心配しなくていい…
ただこっちじゃなくて…」
ほっとしたのも束の間、次の写真を見せられる。
「ここね、折れてるの。」
肋骨が映るレントゲンを見る
それを見せられただけで私は倒れそうになった。
「え、えっ…？」
凄く焦っている私を横目に
彼は静かに他人事のようにその写真を見る。
「あー、でも大丈夫。
肺とか心臓に支障があればこのまますぐ入院なんだけど
そこまで影響は無いし…
ただ、相当痛かったでしょ？
良く耐えたと思うよ。」
「んー…そうっすね。」
「普通だったら耐えられなくて
すぐ病院くる痛みだったと思うけどね。
まあとりあえずバストバンドで固定するから
そこのベットに座って。
あと、お薬は…鎮痛薬と湿布出しとくから
暫くは安静にするようにね。
もちろん激しい運動もダメだし喧嘩もダメだからね。
わかったかな？」
「はい…」
「よく言い聞かせておきます。」
私は医師にお礼を言って先に診察室からでた。
まさか骨が折れてたなんて…
あの時の帰りもっとちゃんと強く言って
家じゃなく病院に連れて行けば…。
申し訳なさでいっぱいになる。
もしもっと大変なことになってたら
私は彼を失ってたかもしれない…。
そう思うと怖くなってきた。
しばらくすると彼は出てきた。
服で分からないけど胸は固定されてるらしい。
足も一応テーピングで固定されている。
「歩きにくいし動きにくいわー…」
松葉杖は肋骨が折れてて使えないと言われたらしく
彼はゆっくり歩いてこっちにやって来た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» こちらこそありがとうございます(^^)またお願いします♪ (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Co2(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございました😭またお願いします(* .ˬ.)" (2023年4月1日 8時) (レス) id: d01c0621bb (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数の関係で次の移動先に書かせてもらいます。お時間かかりそうなのですがお待ちください(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» すみません、もし書くとしたらページ数が足りなくなりそうなので移動先に書かせてもらいますね(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 学パロの続きで少し怪我の余波が残る中リリーさんが部活でキャプテンを務めるようになりモテ始め夢主が付き合ってる事で虐められる。夢主に避けられリリーさんも悩んでいたが、ある日虐められる夢主を見つけ庇い助けられなくてごめんと慰めるみたいなお話お願いします！ (2023年3月28日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月14日 14時
