#7 ページ20
劇場の裏口から入りロビーの前まできた。
出番待ちで座ってる芸人が沢山いる
私は思わず繋がれた手を離して
それと同時にポケットから手を出した。
「別にそのままでも良かったのに。」
彼が少し残念な顔をした。
「なっ…！変なこと言わないでよ…。」
外よりロビーが暖かいから顔が熱くなったのか…
それとも西村くんが変な事言うから顔が熱くなってるのかわからなかった。
そして彼が今日の最後の舞台に立ってる間に私は後輩と話していた。
「お疲れ様ー」
「お疲れ様です、あれ？今日なんかありましたっけ？」
「さあ？」
「なんすか？え？？」
「どっちでしょう！」
後輩をからかいながら彼を待っていると
仕事を終え小走りで帰ってきた。
「おつかれさまー」
私が笑顔で彼に話し掛けると
「おつかれ！」
彼も笑顔でそう返してくれた。
「あ、お疲れ様です！」
「2人で何を話してたのー？」
「いや、Aさん今日絶対何も無いはずなのに
ロビーにいるからどうしたんですかって聞いたんですけど…」
「あはは、今からちょっと飯いこかーって話になって
ここで待っててもらってたんだよ。
じゃあ急いで着替えてくるから待ってて？」
「はーい。」
私は笑顔で手を振る。
「なんすかもう…！西村さんとご飯行くって言うてくださいよ！」
「へへっ、クイズみたいなもんじゃん！」
「もう少しで僕が姉さんを誘う所でしたよ？」
「じゃあ今度ご飯でも行くー？」
「え？？ほんとですか？？」
「うん、いいよー。」
「でも、俺ちょっとあれですよ？」
「なによ、あれって」
笑いながら返す。
「俺、姉さんをちょっと女として見てるんで
普通にご飯誘ってるのは後輩としてじゃなく……」
「は？何言ってんのよ？」
笑って誤魔化す。
「俺のご飯って言うのはデートを誘ってる…ってことなんで…」
「ちょい、ちょい！口説いてんなぁ！」
その言葉を遮るように彼が戻ってきた。
「急に変な事言うからビックリするよねー？」
私が笑ってそう言うと
「許さんよ？俺が。」
そう言って急に肩を抱き寄せられる。
「ちょ…」
「悪いけど諦めてもらえる？」
「え、あっ…もしかして2人って…」
「そういうこと。だから諦めてな？
よし、じゃあA行くぞ。」
「あ、うん…じゃあね！おつかれさま！」
肩を抱き寄せられたまま私たちはその場をあとにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» こちらこそありがとうございます(^^)またお願いします♪ (2023年4月1日 11時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Co2(プロフ) - リクエスト応えて頂きありがとうございました😭またお願いします(* .ˬ.)" (2023年4月1日 8時) (レス) id: d01c0621bb (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数の関係で次の移動先に書かせてもらいます。お時間かかりそうなのですがお待ちください(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Co2さん» すみません、もし書くとしたらページ数が足りなくなりそうなので移動先に書かせてもらいますね(^^) (2023年3月28日 3時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 学パロの続きで少し怪我の余波が残る中リリーさんが部活でキャプテンを務めるようになりモテ始め夢主が付き合ってる事で虐められる。夢主に避けられリリーさんも悩んでいたが、ある日虐められる夢主を見つけ庇い助けられなくてごめんと慰めるみたいなお話お願いします！ (2023年3月28日 0時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月14日 14時
