#8 ページ26
「Aちゃん、顔上げて。
俺たち、もう喧嘩もせんし
もちろん解散もせーへん。
だから立って？？」
「ひっく…ほんと…ごめんなさい…」
「それに、もう話しかけへんとか言わんといて…」
「でも…私のせいで…」
私が川西さんを好きになったせいで…
「俺がひとりで勘違いしたせいで
こんな事になったんやから
Aちゃんのせいちゃうよ、
だから謝らんといて…？」
ふわっ、と水田さんの体に包み込まれる。
「もしこれがAちゃんのせいになるんやったら
俺にも責任がある。
だって俺は…ずっと…」
その言葉の先を聞く前に誰かが扉を叩いてきた。
「ごめんなさい、次の出番近いので準備お願いします！」
スタッフさんだった。
「あ、はい。わかりました。
Aいける？」
レオにそう言われて頷いた
水田さんはゆっくり私を離した。
「ごめんなさい…私行きます…」
川西さんは私を見て
「うん、頑張ってな？」
っと言ってくれた。
2人に深く頭を下げて
レオに手を引かれて楽屋を去った。
メイクも直せず
ボロボロになった顔で流石に人前に出れないから
メガネのまま私は漫才をこなした。
セリフも飛ばしそうになったが
レオがそれをしっかりフォローしてくれる。
無事に漫才が終了し
その場から足早に立ち去る。
「ありがとう…」
レオにお礼を言う。
「別にいつも通りやん。」
笑いながら私の肩を叩いてくる。
「なあ、昨日何があったか聞いてええか？」
「うん。」
先程より少し落ち着いた私は
ゆっくりと昨日あった出来事を話した。
レオは全て聞いた後に
「めちゃくちゃA疫病神やん」
っと言って笑った。
「もー…やめてよ…」
「でもまあ、あの2人は大丈夫やろ。
そんな事で解散になったりしやんよ。
長年の絆があるんやから。
だけど川西さんは水田さんのために
昨日、Aを誘って飲みに行ったんやな…」
「なんで…水田さんのためなん？」
「ほんまに言うてる？」
「うん…」
「マジかよ。まあ俺が言うのもなんやしな…
1度ちゃんと水田さんとも話した方がええよ。」
「そうする…。」
「はあ…めちゃくちゃ面倒臭い女に惚れたな水田さんも…」
レオがぼそっと何か言っている。
「なんて？」
「まあええから
ふたりが漫才終わってから
俺もここで謝ってあげるから
時間貰って水田さんと1回はなし。」
「うん…ありがとう。」
2人が終わって帰ってくるまで
私はレオとエレベーター前のベンチで座って待つことにした。
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木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数が50までなので、もし書くとしたらページ数が足りなさそうなので次のシリーズの最初に書かせていただきますm(_ _)mよろしくお願いします！ (2023年3月13日 1時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» こんばんわ、今別の作品を書いていますのでそちらが終わり次第書かせていただきますね(^^) (2023年3月12日 21時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 再び失礼します！学パロで、リリーさんは有名な不良で幼馴染が他校の人に拉致され大人数に待ち伏せされ勝つが、自身も重傷で倒れ彼女に支えられ帰宅し、手当をしながら罪悪感で泣く幼馴染をリリーさんが慰め告白し付き合うみたいなお話お願いします！ (2023年3月12日 20時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» いえいえ、リクエストに添えられていたなら幸いですがイメージと違ったならすみません^^;またよろしくお願いします(^^) (2023年3月12日 11時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - リクエスト応えて頂きありがとうございます！！長編にして頂けて嬉しいです！！ (2023年3月12日 9時) (レス) @page35 id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月1日 15時
