#4 ページ22
「初めてやな、2人だけで飲みに来るの」
「あ、はい…でもなんで急に…？」
打ち上げとかなら一緒に飲んだことがあるけれど
2人きりは初めてで緊張する。
「1回、腹割って話してみようかなって」
このタイミングで店員さんが生ビールを持ってきてくれた。
「ありがとー！とりあえず乾杯しよか。」
「はい…おつかれさまです。」
グラスが心地よくぶつかると
川西さんは一気にグラスの中のビールを半分飲み干した。
「よう冷えててうまいわー。」
「ふふ、気持ちのいい飲みっぷりです。」
私も少し口をつけた。
「今日急に誘ってごめんな？」
「いえ…」
「それでさ、今日を最後にしてもらおうと思って…」
「何をですか…？」
「Aちゃんって、女芸人の中で
群を抜いて可愛いやんか？」
好きな人に可愛いと言われて嫌な気持ちはしない。
「昔の俺やったら絶対、好きになってたと思うわ。
何回も俺の事好きって伝えてくれてるし…」
私は目をそらす。
「でも今はAちゃんのこと
可愛い後輩としか思えへんのよな。」
「はい…」
「だからもう告白せんといてくれへんか？」
「それは…もう好きでいられるのは迷惑だと、そういうことでしょうか…？」
「…俺好きな子おるねん。
それに俺の1番近くにおるやつが
Aちゃんが俺のこと好きって言うてくれる度に
傷付いてて…それも、もう見たくないねん。」
「どういうことでしょうか…？」
「とりあえず、俺とAちゃんは
頼りになる兄貴と、可愛い妹分っていう関係でおりたいねん。
だから気持ちに応えるつもりもないし
お互いメリットないねんから
すぐにとは言わんけど…
恋愛感情忘れてくれへんかな？」
ここまでハッキリ断られた事がなくて
返事に戸惑っていると
注文したものが次々、運ばれてきた。
「好きな人と、うまくいくといいですね。」
精一杯の返しだった。
それ以上の言葉がうまく出せなかった。
「うん、ええ感じやで」
優しい口調で返されて胸が締め付けられる。
泣きたいけど迷惑かけれないし
泣けない状況。
何度好きだって言っても断られ続けた
分かってたことなのに。
本気でここまでバッサリ切られると
本当に何も残らなくて
私の心はぽっかりと穴があいて苦しい
「美味しいですね、ここの料理」
「せやろー？」
「また、連れてきてください！兄さんの妹分として！」
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木葉林檎(プロフ) - Mさん» ページ数が50までなので、もし書くとしたらページ数が足りなさそうなので次のシリーズの最初に書かせていただきますm(_ _)mよろしくお願いします！ (2023年3月13日 1時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» こんばんわ、今別の作品を書いていますのでそちらが終わり次第書かせていただきますね(^^) (2023年3月12日 21時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - 再び失礼します！学パロで、リリーさんは有名な不良で幼馴染が他校の人に拉致され大人数に待ち伏せされ勝つが、自身も重傷で倒れ彼女に支えられ帰宅し、手当をしながら罪悪感で泣く幼馴染をリリーさんが慰め告白し付き合うみたいなお話お願いします！ (2023年3月12日 20時) (レス) id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - Mさん» いえいえ、リクエストに添えられていたなら幸いですがイメージと違ったならすみません^^;またよろしくお願いします(^^) (2023年3月12日 11時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
M - リクエスト応えて頂きありがとうございます！！長編にして頂けて嬉しいです！！ (2023年3月12日 9時) (レス) @page35 id: a07b54dd9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年3月1日 15時
