#5 ページ47
何故私たちの楽屋に彼が座って待っているのか理解できない。
「芝さん…！いい加減にして下さい。
私達の仲も悪くなります……。
Aは勘違いしちゃうし
そろそろ本当のこと言ったらどうですか…？」
怒った口調でマリは芝さんにそう言い放った。
「ごめんマリ……。」
彼が何故マリに対して謝ってるのか理解できない。
「私は暫く外に出てます。」
マリはそう言って楽屋から出ていく。
突然二人きりにされて私はどうしたらいいのか分からない。
「あのさ……」
芝さんは私を見ないまま声をかけてきた。
「マリに何を言われたのか知りませんが
芝さんに迷惑かけていたなら謝ります。
すみませんでした。
それじゃ…。」
私は自分のカバンを持ってそのまま楽屋を出ようとした。
「A、待って！」
彼はそう言って私の腕を掴む。
「……もう…やめてください…。
ちゃんと諦めます。もうこれ以上、傷付いて恋愛に臆病になりたくないんです……
ごめんなさい…。」
「違う…ごめん…」
彼はそういった後、私を抱きしめてきた。
「…え……？」
「俺が悪かった…。
マリにも相談してた、
どうしても……好きになりすぎて…
男慣れしてないAのこと怖がらせてしまいそうで…。
それでいつの間にかどう接したらいいか分からなくなってく内に
どんどんAを遠ざけていたんだ…。」
なんて返事を返したらいいのか分からず私は言葉を無くしてしまう。
「好きって気持ちが大きくなってダメな方に向かって行ってるのも俺自身気付いてた…。
でも引き返すこと出来なくなってて
気付けば結果的にAのこと傷付けた。
俺の事好きでいてくれてるのも気付いてたのに…。」
「芝さん…？」
「本当にごめん……
でも俺のこと嫌いになってもいいけど
マリのことは嫌いにならないで欲しい…
アイツも、ずっと俺に両思いのことは言わないで欲しいって口止めされてた訳だし…」
「…怖いです……怖かったです…」
彼は慌てて私から離れる。
「ごめん、暴走して抱きしめたままで…！」
「違います……嫌われてると思って怖かったんです…」
私は自ら彼の腕に抱き留められにいく。
「…大好きな人に拒否されること…
それが一番の恐怖なんです……。」
私の言葉にちゃんと耳を傾けて
ちゃんと私の目を見てくれている。
「確かに私は男慣れしてないです……
だけど、芝さんのことは特別なんです…」
「ごめん……怖かったら言ってな…？」
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
