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「ちょっと俺も仕事やし帰るわ！
よし、A途中まで一緒やろ？
一緒に帰ろ。」
そう言って席から立ち上がる。
私はみんなに頭を下げて個室から出て彼に着いていく。
「後藤さんも明日仕事なんですね、
そんな飲んでて大丈夫ですか？」
「え？俺？明日休みやで？」
彼は笑ってそう答える。
「えっ？」
「そう言わな出られへんかったやろ？」
「良いんですか？」
「うん。それよりも2人でちょっと話そや。」
彼にそう言われて私達は居酒屋から出たあと
ゆっくりと夜の街を歩く。
「涼しいなあ…」
「そうですね。」
特に何も話すことは無い。
ただ月を見ながら2人で歩くだけだ。
「なあ…聞きたいことあるんやけど。」
「なんですか？」
「最初に話してた話…
しつこいと思われそうやけど…
Aは好きな人おるん…？」
私の心臓が脈を打つ。
さっきはみんなの前だし笑って誤魔化す余裕もあった。
だけど好きな人本人にそんな聞かれ方をされたらどうしたらいいのか分からない。
「いや…気になったから……」
今隣を歩く貴方ですよ。
そう言えたらどんなに楽なんだろう……。
私は少し悩んだあと
「手の届かない存在なんです」
そう答えるのに精一杯だった。
「じゃあおるんやな…？」
「YESかNOかって…そんなに必要ですか？」
「俺は知りたいかな。」
彼の横顔が少し寂しそうに見えた。
「そんな後藤さん彼女いるんですか？」
私は何となく聞き返してみた。
これでいると言われたらショックを受けるのは自分なのに…
「俺？俺はおらんよ。
まあ…好きな人はおるかな。」
そこまでは聞いてないのに…
私は告白もしてないのに失恋してしまったようだ。
「…いいなあ……。
後藤さんみたいな素敵な人に好きになってもらえる女性が…。」
私は困ったように笑う。
「羨ましいです。」
彼は小さく笑って私の顔を見てきた。
「そこまで言うなら俺と付き合ってや。」
「えっ…？」
今なんて言ったの？
私は思わず立ち止まってフリーズしてしまう。
「羨ましいと思うんなら俺の彼女になってや…？」
今私は夢を見ているのだろうか…？
ずっとテレビの中の憧れていた人に…
隣にやっと立てたと思ったら
次は欲張って恋に落ちたこの私に…
「あの…」
「ごめん。変な事言うて…
やっぱ何もない忘れて？」
彼は笑いながら私の前を歩いて行ってしまう。
「後藤さん…！」
私は慌てて前を歩く彼の手を掴んでとめた。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
