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ご飯食べに行くのはいいが彼が言った、数十分待っててって言葉も気になって仕方がない。
ホテルの正面玄関を抜けてスマホを見ながら外へ出ると
「A！」と聞き覚えのある声が私の名前を呼んだ。
「え……？」
顔を上げると、少し外が暗いって事もあって
ライトが私の方を照らしている。
そしてガッツリ大きなカメラが２、３台回っている。
その状況に私の頭は理解が追いつかない。
彼はスーツ姿で何故か真剣な顔付きで私の方へと近付いてくる。
「くるまくん…この状況はなに？」
彼は何も言わずに私の前に来ると片膝をついた。
「今日は沢山の大人達に協力して貰って
この場を作りました。」
「え、うん…。」
「今…生放送中です。」
「は？え？生放送中って……？」
さっきそう言えば電話で仕事中って言ってたけど…
どうすればいいか分からず戸惑っていると
彼は突然ポケットから小さな箱を取りだした。
そして大きな声で
「俺と結婚してください！！」と言って頭を下げてきた。
実にシンプルなセリフなのに周りを見ると
沢山の大人たちを巻き込んでいて
行動とセリフが割に合ってなくて私は思わず笑ってしまう。
「もう…！こんな大がかりなことして
ごめんなさいって言えないじゃん！」
私はそう言いながらも小さな箱を受け取って
「これからもよろしくお願いします。」と言った。
彼は直ぐに立ち上がりカメラに向かって走り出す。
「よっしゃァ！！
皆さん！！OKもらいましたよ！！
応援してくれた人ありがとう！！」と叫んだ。
どうやら生放送をしている番組は
貴方の夢を叶えますという企画の元、そろそろプロポーズをしたいと言う話を聞きつけたスタッフが
今をときめく若手芸人のプロポーズ面白いね！と言って、彼に声が掛かったらしい。
中継も終わりカメラが撤収作業にはいる中、私は彼に聞いてみた。
「何でわざわざ京都にいる時にプロポーズしてきたの？」
そう聞くと
「東京よりAが遠くにいる時に
会いに行くことで番組盛り上がるかなって…。
それに、俺の本気度がAに伝わるかなって思って。」
「もう、何それ…！」
「呆れた？」
「うん。呆れてる。」
「まじか…ちょっと嫌われた？」
「ふふっ。
私の事どれだけ好きなんだよって思って呆れた！」
私が笑って答えると彼が抱き締めてくる。
「すっごい好きなんだからしょうがないじゃん。」
「うんっ…私も。」
次の日。
この生放送は大きな話題になったのだった。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
