#2 ページ26
数週間後。
彼はテレビの収録があり
私は私で雑誌の撮影があり忙しく充実した毎日を過ごしていた。
「最近、くるまとどうなの？」
相方のオギハラが撮影の休憩の合間に話しかけてくる。
相方はクズ芸人であり愛されキャラで私より人気だったりする。
「お互い忙しいからそんなに会えないんだけど…
それでもちゃんと少しでもって時間を作って
会いに来てくれてるよ？」
「ふーん。付き合ってどれくらいだっけ？」
「恋人関係になってからは3年になるかな、」
「そっか、じゃあ出会いを含めると相当長いな……。」
「そうだね。
くるまくんはずっと変わらず優しいよ
まあ…お互い芸人だし将来のことは分からないんだけど…」
私がそう言って小さく笑うと
「アイツのことだしちゃんと考えてんだろ。」
そう言ってポケットからタバコを取り出す。
「何だかんだ芸人同士飲みに行った時も
お前の惚気話ばっかだし
俺が女だったら、あれほど安心出来る男はいないと思うぞ？」
「何？急に褒めるじゃん。お金貸してほしいの？」
「そ、そんなんじゃねえよ！」
そう言って慌てて喫煙所へと向かって行った。
「ふふっ。」
私はそんな相方を見ながら彼のことを思い出す。
「私にはもったいないぐらい本当に素敵な人だよ…。」
私は小さく呟いた。
＊＊＊
ある日。
地方での仕事で私は東京から出ていた。
暫く仕事の都合で東京には帰れない。
仕事が貰えるのは凄く嬉しいことだ。
だけど彼に少しでも会えなくなるのは辛い…。
ホテルにつき私はバタンと倒れ込む。
時間は割と遅く22時を過ぎていた。
スマホを手に取ると彼から終わったらメールしてと連絡が入っていた。
私は直ぐにメールを送る。
すると彼から直ぐに電話が掛かってきた。
「もしもし？」
『もしもし、お疲れ様。』
彼の声を聞くだけで素直に疲れが飛んでいく。
「くるまくんもお疲れ様。」
『明日も地方？何処で仕事？』
「明日も京都で仕事だよ？何で？」
『なるほど、遠いな…。』
「まあ近くはないよね。」
私が笑って答えると
『どこのホテルに泊まってるの？』
なんて聞いてくる。
「ホテル？ちょっと待ってね。」
ホテルの名前を近くにあったメモ帳を見て答えると
『明日もその近くでロケ？』と聞かれた。
「うん…まあ、3日ぐらいだけど
なんで？浮気なんかしないよ？」
『わかってるよ、そこは心配はしてないから…』
彼が笑うから私も釣られて笑った。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
