#3 ページ21
リビングに戻ると彼はロウソクをケーキにさしてくれている。
「20本以上下さいって言うたのに流石にくれへんかったわ…」
「そりゃそうでしょ、ケーキ燃えちゃうよ！」
彼が突拍子もないことを言ってくるのでつい笑ってしまう。
「よし！火付けるから電気消して！」
私は、はーいと言って手元にあるリモコンで電気を消した。
彼がハッピバースデーと歌を歌ってくれる。
私を小学生の子供だと思っているのだろうか？
それでも私より年上の彼が可愛くて
なんでも許してしまうのは
彼のことが大好きだからだろう。
「お願いごとして消しや！」
「何か海外の誕生日みたいだね、」
そう言いながらも
「来年もまさ君と一緒に過ごせますように！」
そう願ってロウソクの日を消した。
「Aー！めっちゃ好き！」
真っ暗な部屋、彼が私を抱き締めてくる。
「ちょ、電気つけるからー！」
手探りで電気をつけるリモコンを探す。
「なあ？」
「んぅ？」
彼は私より先にリモコンを手に取ったらしい。
「先に電気つけてよー！」
「聞いて欲しいことあるねん。」
「なに？電気が真っ暗な状態で話すことなの？」
「うん。」
「怪談でもする気？」
私が笑ってそう言うと何故か彼は黙ってしまう。
「え、ヤダ！怖い！」
不安になった私は彼の服を掴んでいた。
「手、かして？」
「え？今！？」
「うん。」
電気付けてからでもいいじゃん！
そう思いながらも服を掴んでない方の手を
言われるがまま差し出した。
「んー…出来れば逆がええかな。」
「もぉー！」
私は手を入れ替える。
その間にも少しずつこの暗闇にも目が慣れ始めた。
手に違和感を感じたところで
パッと電気が付いて私は思わず目を閉じた。
「眩しっ！」
「左手見て？」
「ん……？」
彼の目よりも目を細めて私は左手を見る。
「えっ……これって…？」
「僕と結婚してください。」
今までの茶番は何だったんだ？
そう思うくらい彼は真剣な表情で私にプロポーズをしてくれた。
「まさ君……。」
私がなかなか返事を返さないから
彼は心配になったのか不安な目で私を見てくる。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
