#2 ページ20
彼も仕事が忙しいのだろう。
連絡は中々取れないでいた。
でも特に会う予定もなかったし
私も仕事が終われば真っ直ぐに家へ帰ってくる。
明日は私の誕生日だ。
電話だけでも出来たらいいな…。
高望みはしない。
彼の声が少しでも聞けたらそれだけで充分嬉しいし幸せなのだ。
その時、部屋のチャイムが鳴った。
もしかしたら実家の両親が何か送ってくれたのかもしれない。
毎年律儀に誕生日の日はプレゼントを送ってくれる。
でも一日早いしな…。
そう思いながらインターホンで確認する。
すると作業服を着た人が映っていた。
やっぱり、宅配の人か。
そう思いながら「はーい。」と言った。
「すみません。凄く重い荷物なので部屋までお持ちしますね！」
元気よくハキハキとそう言われて疑うことも無く「はーい」と再び返事をした。
「重い荷物…？なんだろう…。」
暫く待っていると次は玄関のチャイムが鳴った。
覗き穴を確認するとさっきの業者の人だ。
手にはそこまで大きくないダンボール箱を持っている。
私が扉を開けると
帽子とマスクを外して凄い笑顔の彼が目の前にいた。
「え？まさ君！？何してんの！？
なんで作業着なの！？」
彼は笑いながら「コントで使う衣装着てきた」と言って笑う。
「明日過ごせないから今日会いに来たんだよ、入っていい？」
私はどうぞっと言って部屋に招き入れた。
「もう！ビックリするじゃん！」
「ははっ、でも不用心だなー。心配なるわ。」
「業者の振りしてると思わないじゃん！」
彼は笑いながら服を脱ぎ始める。
「ちょ、ちょっと！」
「ちゃんと、中も服着てるって！
何を想像して焦ってるん？」
彼が悪戯っぽく笑うからなんだか悔しくなる。
「そんな怒らんで？
A、こっちおいで？」
両手を広げて待つ彼の腕の中に私は黙って抱きしめられに行った。
「もう…！でも会いに来てくれたから許す。」
「少しでも会いたかってん。頑張って時間作ってきた。」
彼の腕に抱き締められると何もかも許してしまう自分がいた。
「ちょっと早いけどケーキ食べよ？」
ゆっくり体が離れてダンボール箱からケーキを取り出す。
「ははっ、そんな所に隠して持ってきたの？」
「うん、サプライズ！」
「あははっ！」
彼は私を沢山楽しませてくれる。
「じゃ包丁とお皿持ってくるね！」
「うん、お願い！」
私はキッチンに取りに向かった。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
