#3 ページ15
盛山さんとリリーさんが自分達の楽屋に戻って行ったあと、山内さんと彼と3人になった。
山内さんは静かに自分の時間を過ごしていて
別に私達のことを気にしていない様子だ。
「なあ、A？
今日この後、仕事終わったら飲みに行く？
それとも俺ん家来る？」
「んー…時間によるかなぁ……。
明日は私も早めに仕事行かなきゃ行けないし
あまり遅かったら今日はそのまま帰るよ？」
「えー…じゃあ、わかった！
俺が名前の家行くわ！」
「行くわって…隆くんも明日、仕事でしょ？」
「Aの家から行けばええやん。
俺は少しでも一緒にAとおりたい言うたやん。」
私は苦笑しながら「わかったよ」と答えた。
どうやら今の彼は甘えモードMAXのようだ。
暫くすると楽屋の扉がノックされる。
きっと撮影準備が整ったのだろう。
私は彼に手を繋がれたまま撮影スタジオへと向かった。
見学という事で私は周りを見ている。
いつも自分がやってる仕事を
こんな風に客観的に見ることはあまりないから勉強になる。
彼のワガママで今日は見学させてもらったけれど
色々とタメになった。
彼はカメラが止まるタイミングの合間に笑顔で私に手を振ってくる。
何となくそれだけは恥ずかしかった。
1本目の収録が終わり
2本目の収録が始まる。
2本目は彼の後輩の2人も番組に出るようだ。
リリーさんが私に気付いて
「Aちゃんここおったんや？
楽屋で待ってると思ってさっき行ったのに」と笑顔で話かけてきた。
「え？そうなんですか？
ごめんなさい…何か用事ありました？？」
「ん？まあ用事っていうか
単純に会いたかっただけやけど…」
下唇を舐める仕草をして私を見つめてくる。
何故かその姿に少しだけドキッとした。
「おい、なにやってんねん！」
その様子に気付いて彼がやってくる。
「お前、先輩の彼女狙ってるやろ！」
彼が少し怒るとリリーさんは笑いながら
「そんな訳ないですよ！」と言った。
リリーさんの笑顔は周りの調子を狂わせるらしい。
何故か彼も怒ることをやめて
「Aだけには手を出すなよ？」としか言わなかった。
4人が集まり収録が始まる。
私はまたその光景を眺めていた。
撮影も順調に進む中、番組のディレクターが声を掛けてくる。
「ハヤマから話は聞いてるよ？
勉強熱心だね。いろんな現場の様子見たいって言って今日見学に来たんでしょ？」
どうやら彼のワガママとは言わず
ハヤマさんは気を使ってそう言ってくれたようだ。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
