#2 ページ14
「山内さんもトイレからそろそろ帰ってきちゃうから…」
逃げようとするのに逃げられない。
「今は俺と二人きりやん。
山内の事、考えんなや。」
「別に山内さんのこと考えてるわけじゃ…」
彼はそのまま私にキスをする。
私は抵抗もできずに彼の服を両手で掴み離れられない。
甘い時間が続き頭がぽっーとしてくる。
その時に、扉の向こう側から山内さんと
別の誰かの声が聞こえてきて
私は彼の体を力いっぱい突き飛ばした。
あと少しでキスしてる姿を見られる所だった。
「お疲れ様です！」
そう言って楽屋に入ってきたのは
山内さんと、彼らの後輩。
リリーさんと盛山さんだった。
「あれ？えっと、たしか…」
盛山さんと目が合い私は慌てて立ち上がり挨拶をする。
「あ、いつもお二人の番組でADとして働いてるAです！
いつも彼がお世話になってます！」
吹っ飛ばされた彼もゆっくりと座り直し
少し不機嫌に
「なんやねん…。今いい感じやったのに。」と呟いた。
「あ、Aちゃんか！
そっか濱家さんと付き合ってるんやったよな？」
リリーさんは私の下の名前も覚えててくれてるようで
私は若干ひきつった笑顔で「はい」と答えた。
「ええよなー。こんな可愛い彼女おって。
羨ましいわー。」
盛山さんがそう言うとリリーさんは
「モリシには無理やって童貞やから」と、いって笑っている。
芸人さんの身内のノリをどうしたらいいのか分からず見ていると
彼は何も言わずに私の腕を引っ張ってきて
私も思わずバランスを崩し彼の腕の中にすっぽりと収まった。
「俺の彼女やねんから手、出すなよ？」
彼の言葉に山内さんは苦笑しながら
「いつもAさんとおったら
濱家こんな感じやねん…。
Aさんも困ってるのに」と言って私に同情してくる。
「めっちゃ、Aさんのこと好きやん！」
盛山さんが笑いながらそう言ったが
リリーさんだけは私のことをじっと見つめて
少し危険な笑顔で「ふーん。」と言った。
まさかこの後、あんな事になるなんて
今の私は知る由もなかった。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
