#6 ページ12
風斗へ。
いつもお仕事お疲れ様。
これを書いてるのはクリスマス前なんだけど
きっと今は楽しいクリスマスの夜を過ごしてるだろうなぁ。
だっていつも風斗といると楽しくて直ぐに時間が過ぎちゃうんだもの。
前にさ、風斗が一緒にいてくれてありがとうって言ってくれたけど
私も同じこと思ってたよ？
これからもずっと一緒に入れたら幸せだね！
そう思ったから、ずっと使えて
一緒に時を刻めるようにって願いを込めて腕時計買ったんだけど…
って…これじゃまるでプロポーズしてるみたいだ！
でもいつか風斗がプロポーズしてくれた時は
もちろんOK出すつもりでいるから
覚悟して待ってますっ！
風斗はオシャレだからどんな服装でも衣装でも合わせられるように腕時計選んだよ？
気に入ってくれたらいいな…。
これからもお仕事頑張ってね！
私も頑張って風斗のこと誰よりもかっこよく髪の毛セットしてあげるからっ！
頑張ってる風斗が大好きだよ！
また来年のクリスマスも一緒に過ごせますようにっ。
Aより
─────
「お客様…。」
どうやら俺は声を出して泣いていたようだ。
もう涙は止められなかった。
人前で泣くなんて有り得ない
ありえないのに……。
「す、すみませ…ん
彼女……もう1人はもう……来ないので…」
「えっと…」
「もう……っ…俺の声は届かないので…」
すぐに立ち上がり荷物を全てカバンに戻すと
俺はお金を多めに払ってそのまま店から出た。
どうやって家まで帰ったのかわからない。
ただいつの間にか部屋にいて
俺は1人でクリスマスを過ごしたのだった。
＊＊＊
12月24日。
今日は彼女の命日だ。
「ごめん、すぐ戻る！」
俺は相方からの電話を切って
「すみません、そろそろ仕事行かないと…」
Aの両親に頭を下げた。
「あの、風斗君？
もう…Aのことは良いから
早く良い人つくりなさいね…？」
彼女の両親は毎年俺にそう言ってくる。
「いえ、彼女は…
Aはこれからもこの先も俺の生涯の恋人なので」
「でもきっとAも君の幸せを願ってるんじゃないか？」
彼女の父親がそう言って困った顔をして笑う。
「大丈夫です。俺は今幸せなんで。
じゃあ、また…！」
そして立ち去る前にAのお墓に向き直る。
「A、俺は元気にやってるから
そっちに行くまで待っといてな？」
そして最後に手を合わせて足早に立ち去る。
今日も俺はAがくれた腕時計と共に時を刻む。
いつかまた彼女に会えるまで…
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
