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12月24日14時50分。
仕事も行けない俺は部屋の片隅でうずくまっていた。
貰った手紙も渡された箱の中身も確認できていない。
何もやる気が起きない。
このままいっその事、俺も彼女のあとを追えば楽になれるのかな…。
そんな事が頭をよぎって仕方が無い。
渡されたプレゼントの横に俺が用意した箱も置いている。
俺はそっとそれを手に取り中を開けた。
休みの日に彼女の指を見つめ自分の指と比べたあの日の帰り…
忘れないようにと感覚で婚約指輪を買った。
俺は明日のクリスマスに予約をしていたホテルのレストランでプロポーズするつもりでいたのだ。
ゆっくり箱を閉じて俺は投げつける仕草をする。
だけど…捨てきれなかった。
俺の中ではまだ彼女が亡くなったと理解できてないようだ。
いまでも明日の待ち合わせ場所に
ふらっとやって来るんじゃないかと…そう思ってやまない。
「…会いたい……」
俺はまた部屋の隅で膝を抱えて丸まった。
＊＊＊
12月25日21時00分。
スーツ姿の俺は予約していたレストランにやってきていた。
「ご予約は2名様だと伺っているのですが…」
「はい。そうです。」
「えっと…お連れ様は」
「後で来ます。」
「そうでしたか、大変失礼しました。
ではこちらご案内させていただきます。」
街の明かりが一望できる席へと案内されて
俺はその席に腰をかけた。
「お料理の方はお連れ様がご来店した時にお出ししますね。
まずお飲み物を…」
「いや、もう出してください」
「えっと…」
「大丈夫なので。」
「かしこまりました……。」
1人になった俺は鞄からそっと婚約指輪を取りだし
彼女が座るテーブルの前へ置いた。
そして彼女の手紙とプレゼントを取り出す。
「A？開けてもいい？」
俺はそう聞いた後にゆっくりラッピングを開ける。
「何やろ……？」
小さな箱を開けるとシンプルな腕時計が入っていた。
どうやら彼女がカバンを抱きしめたお陰で中の時計は壊れずにそのまま時を刻んでいる。
「……腕時計…壊れてないわ。
こんなん絶対高かったやろ……」
俺はもう1つの手紙を手に取り開けた。
「…怖いな……何やろ…」
俺は深呼吸をして読み始めた。
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木葉林檎(プロフ) - Kuraさん» 遅くなりすみませんm(*_ _)mこちらこそリクエストいただけてありがとうございました！ (3月4日 6時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
Kura(プロフ) - リクエストありがとうございました！とっても素敵なお話でキュンキュンしました💕 (2月8日 21時) (レス) id: 1c73b17f59 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» ありがとうございますm(*_ _)m今後ともよろしくお願いします(*^^*) (1月29日 16時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました。最高で､素敵なお話でした。忙しいとは思いますがこれからもお話楽しみにしています。🙇🏻♀️ (1月27日 22時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - 木葉林檎さん» 大変申し訳ございませんでした。再開された際もしよければお願いいたします。 (1月21日 8時) (レス) id: 1458cfae01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月29日 2時
