#3 ページ10
私が閉店作業をしている間も彼は本当に待っていて
全て片付け終わった私は彼に声をかけた。
「バイトの子にも迷惑だから外で待ってて下さい。」
私がそう伝えると少しだけ嬉しそうに笑った。
「うん、わかった。」
店のレジも閉め終わり最終確認をして店の裏口から出る。
「おつかれさまでした！」
「お疲れ様でした、また明日…！」
裏口でバイトの子とわかれたあと
店の前で待っている彼の元へと向かう。
「バイトお疲れ様、お腹減ってない？」
「…家で食べるので良いです。それより何か用ですか？」
「…嫌われたままは嫌だなって。」
「それだけ…？」
私は呆れて笑ってしまう。
「Aにとってはそれだけかもしれないけど
俺にとっては大事なことやから…。
好きな女の子に嫌われたままはイヤやろ…？」
「やめてください。」
「なあ…聞いて？俺は本気で…」
「やめてください！罰ゲームとか、冗談で軽々しく好きだとか言わないで下さい！！」
大きな声を出してしまって私は口を紡ぐ。
「ごめん…」
謝る彼を置いて私は背を向け歩き始めた。
「待って…」
「いい加減に…して！」
掴まれた腕を私は振り払う。
「人の心を弄んで楽しいですか…？」
「違う…！」
「違わない！」
「…違うよ…俺はちゃんとAのこと本気で好きやから…。」
消え入る声で彼はそう言ってくる。
「あんな風に編集されてると思ってなかったし…
もう少しいろいろ、くだりとかもあったけど
全カットされてて…面白おかしくテレビやからあんな感じで放送されてて…
それに本間にAに見られると思ってなかった…。
今更言うても全部言い訳にしか聞こえへんかもしれへんけど
俺の言葉でちゃんと言わせて欲しい…。
本気で俺はAが好きやねん。
でもそれを本人がおらん場所で言うべきではなかったな、ホンマごめん…。
傷付けるつもりはなかってん。
嫌われてしまったし、これからは話しかけへんようにするから…
家まで送って帰ってあげれんくてごめんね。
じゃあ……気を付けて帰ってな…？」
すると今度は逆に彼が私に背を向けて歩き始める。
今いる場所は薄暗い…それでも彼の背中が震えているのが遠目でもわかった。
きっと泣いているんだ。
このままでもいいの？私は自分に問いかける。
このまま彼を見送ったら
本当に２度と彼とは笑顔で話せなくなるよ？
そんなのはいやだ…。
「なかむらさん…！」
声をかけるが届かない、そっか彼は耳が悪かったんだ…
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
