#2 ページ9
「なあ、A？俺の話を聞いて？」
劇場の仕事が終わりバイトへ向かう為に私は帰る準備を始める。
「なあ…？A？」
何度も名前を呼ばれるが私は全く聞く気になれない。
「確かにゲームで負けて、タイプの女芸人の名前を言うって罰ゲームやったけど…
俺は本気でAのこと……！」
「もう話さないでください。喋りたくないんで。」
「ちょ、待ってーや…！」
カバンを持ちその場から去ろうとしているのに
腕を掴み行かせてくれそうにない。
「離せ！私はアンタなんか嫌い！」
凄く傷ついた顔をして力が緩む。
何でそんな顔するの…？私が全部悪いみたいじゃない…。
そんな彼に何も言わずバイト先へと向かった。
＊＊＊
カフェでバイトをしている私はカウンターでお客さんの注文を聞いて頼まれた物を作り提供をする。
今日は平日で人もそんな多くなく、もう1人のバイトの女の子と2人で店を回していた。
夕方の時間の殆は常連さんだけで
まったりとした時間が流れている。
カランカランと扉が開くベルの音でいつも通り
「いらっしゃいませ！」と元気よく挨拶をした。
「どうも…」
そう言ってさっき劇場でわかれたハズの彼がお店へとやってきた。
「何しにやってきたんですか？」
私が冷たく言葉を放つと
「いや、コーヒー飲みに来ただけやから…」
そう言って困ったように笑う。
「ご注文は？」
「アイスオーレで…。」
「かしこまりました。他にご注文はございませんか？」
「あ、うん…」
「それでは横にずれてお待ちください。」
グラスに氷を注ぎエスプレッソマシーンでコーヒーを抽出してミルクと混ぜ合わせて
手際よく彼の前に差し出した。
「ごゆっくりどうぞ。」
目も合わせずに私はまた元の位置へと戻る。
「なあ、今日何時に終わるん？」
「はい？」
「待たせてもらっていい…？」
「飲んだらすぐに帰ってください。」
私と彼が何やら揉めていると感じたのだろう
バイトの女の子が話しかけてくる。
「Aさん？」
「あ、うん。大丈夫だよ？」
それを見た彼も空いている席へと座った。
「あの人…たまに来てた先輩芸人さんですよね？」
「うん…」
「何かあったんですか？」
「ごめんね？変な心配かけちゃって…
何も無いから大丈夫。
ちょっと…喧嘩しちゃっただけだから。」
「そうですか…。
でもわざわざ店に来てまでAさんに話をしたいって…
よっぽどAさんの事、大切なんですね。」
私は困ったように笑った。
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
