9bangairetoro.N#1(リクエスト作品) ページ8
私は若手芸人でまだテレビには出たことがない。
最近は劇場に出れるようになって漫才をしながら
アルバイトで生計を立てている。
ある日の夜。
歯磨きをしながらリビングに戻ると
一緒に暮らしている弟がリビングでテレビを見ていた。
そこに先輩芸人のなかむらさんが画面いっぱいに映っていて
「俺が好きな人は後輩芸人のAだあぁっ！」と、叫んでいた。
私は思わず口から歯磨き粉を撒き散らし
画面に向かって「はあ！？」と叫んでしまう。
弟に「汚ねぇな！」と怒られながら
私は汚した場所を掃除しつつ目だけはテレビに釘付けになっていた。
「アホやこいつ…！」
彼の相方の京極さんが呆れながらも、なかむらさんの事を笑っている。
「この放送Aに見られたらどうすんの？」
「え？それはヤバい…！気まずくなるかな？」
彼はきっと後先考えずにテレビで私に告白したようだった。
弟が「え、なに？この芸人って姉ちゃんが好きなん？」と言って笑いながら
「ってか姉ちゃんの写真使われてるしテレビ初出場じゃん！」
弟がゲラゲラ笑いながらスマホで写真を撮って
「兄ちゃんに送ろー」
なんて呑気なことを言っている。
「やめてよ！こんなのテレビに出たうちに入らないから！」
話題が変わったのを見て私はうがいをしに行く。
時間も時間だ…。
今夜はもう仕方が無い。
だけど明日、劇場で仕事が一緒になったら文句のひとつ言ってやろう！
そう意気込んで弟に「おやすみ！」と伝え自分の部屋に戻って眠りについたのだった。
＊＊＊
劇場につくなり私の目の前には、なかむらさんがいた。
「昨日のテレビ見ました、アレ一体何なんですか？」
私の性格を知っている彼は
面と向かって言ってくると予想していたのだろう。
座っていた彼はすぐに立ち上がって私に頭を下げてくる。
「ごめん！罰ゲームで…」
「はあ！？」
前後を見てなかった私は何の罰ゲームか理解していない。
ただ歯磨きをして帰ってきたあのタイミングで
私の名前が呼ばれたのだ。
「あ、でも告白は嘘じゃなくて…」
「最低…っ！」
「え…？」
「罰ゲームで人の名前出して告白するなんて最低！！」
私は腹が立ってその場を後にした。
周りの芸人が「あーあ。」という反応をして私達を見ている。
だけどそんなの構うもんか。
少しでも以前から彼の事気になってた私が馬鹿みたいだった。
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木葉林檎(プロフ) - capoeiraさん» いえ、こちらこそ楽しく書かせていただけました(*ˊ˘ˋ*)長くなってしまってすみません(￣▽￣;)またよろしくお願いします(＞人＜;) (12月29日 14時) (
レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
capoeira - 木葉さんこんにちは！リクエストを叶えていただきありがとうございました！毎回キュンキュンさせてもらってます！リクエスト内容、申し訳なかったです🙇🏻♀️🙇🏻♀️これからも楽しみにしてます！ (12月29日 12時) (レス) id: 7e00ae5964 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - そらさん» 少しお待ちいただくと思います、よろしくお願いします(*ˊ˘ˋ*) (12月27日 22時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - コメント失礼します。リクエストで又死ネタなんですが、令和ロマンのくるまさんで同期の夢主と付き合って一年の時に夢主が急に病気で亡くなってしまって数年後にM1で優勝した時に夢主が近くに居ておめでとうと言ってるように感じたお話を出来ればお願いします。 (12月26日 7時) (レス) id: 794dd15670 (このIDを非表示/違反報告)
木葉林檎(プロフ) - ばたこさん» コメントありがとうございます♪優勝して波に乗ってますよね(*ˊ˘ˋ*)少しリクエストが溜まっているので少し遅くなりますが必ず書かせてもらいますのでお待ちくださいm(_ _)m (12月25日 23時) (レス) id: 6f2b6533e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木葉林檎 | 作成日時：2023年12月8日 0時
